製品説明
PrimeDirect Probe RT-qPCR Mixは、プローブ検出(5'-ヌクレアーゼ法)による1ステップリアルタイムRT-PCRの試薬である。本製品は2×プレミックスとなっており、ターゲット検出のためのプライマー・プローブと鋳型サンプルを添加するだけで反応が行える。本製品はリアルタイムPCR反応液中で生体試料から核酸をダイレクトに熱抽出できるため、RNAウイルス等を含む生体試料を核酸精製無しに直接反応液へ加え、リアルタイムPCR反応を行うことができる。反応液中で、核酸抽出、逆転写反応、qPCRを連続的に行えるため、操作性および反応時間が大幅に軽減される。
検査目的等で特定ターゲットを繰り返し検出する実験系においては、以前のPCR産物の持ち込み(キャリーオーバーコンタミネーション)が問題となるが、Uracil N-Glycosylase(UNG)が含まれた製品(PrimeDirect Probe RT-qPCR Mix, with UNG)を使用することでdUTPを含むPCR産物を分解することができる。本製品を継続して使用することで、キャリーオーバーコンタミネーションによる偽陽性反応を回避できる。*
本製品は、ヘパリン(血液)やフミン酸(土壌)といった様々なPCR阻害物質に対して最高レベルの耐性を示すため、様々な生体試料からダイレクトにウイルスや細菌の検出、あるいは遺伝子の発現解析といったアプリケーションに使用可能である。
* PrimeDirect Probe RT-qPCR Mix, with UNG使用の場合
なお、本製品は以下のリアルタイムPCR装置で使用できることを確認している。
・Thermal Cycler Dice Real Time System III(製品コード TP950/TP970/TP980/TP990)
・CronoSTAR 96 Real-Time PCR System(製品コード 640231/640232)
・CronoSTAR Portable Real-Time PCR System(製品コード 640245/640247/640249)
・Applied Biosystems 7500Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
・Applied Biosystems StepOnePlus Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
・LightCycler 96 System(Roche Diagnostics社)
・CFX96 Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)など
内容
RR650A(200 回;25 μl反応系)
PrimeDirect Probe RT-qPCR Mix(2×) | 625 μl×4 |
(RR651Aの場合 PrimeDirect Probe RT-qPCR Mix, with UNG(2×) | 625 μl×4) |
RNase Free Water | 1.25 ml×2 |
ROX Reference Dye(50×conc.)* | 100 μl |
ROX Reference Dye II(50×conc.)* | 100 μl |
* Applied BiosystemsのリアルタイムPCR装置など、ウェル間の蛍光シグナル補正を行う装置を使用する場合に添加します。
- ROX Reference Dye を添加する機種
StepOnePlus Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
- ROX Reference Dye II を添加する機種
Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)
- 添加の必要がない機種
Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズ(製品コード TP950など)
CronoSTAR 96 Real-Time PCR System(製品コード 640231/640232)
CronoSTAR Portable Real-Time PCR System(製品コード 640245/640247/640249)
LightCyclerシリーズ(Roche Diagnostics社)
CFX96 Real-Time PCR Detection System(Bio-Rad社)
保存
-20℃
特長
本キット以外に必要な試薬、機器(主なもの)
- リアルタイムPCR装置
- 専用反応チューブあるいはプレート
- PCR用プライマー
- 検出用プローブ(TaKaRa qPCR Probeなど)
- マイクロピペットおよびチップ(オートクレーブ処理したもの)
使用上の注意
- 使用時には、泡立てないよう穏やかに転倒混和し、試薬を均一にしてから使用してください。融解した試薬はただちに氷上に置いてください。
- 本製品はプローブを含んでいません。別途ご準備ください。
- 反応液の調製、分注を行う時は必ず新しいディスポーザブルチップを用い、サンプル間のコンタミネーションを極力防止してください。
- TaKaRa qPCR Probeについてはこちら
プライマー・プローブ合成(TaKaRa qPCR Probe)