製品説明
TransIT-mRNAは、培養細胞にRNAをトランスフェクションするための試薬である。RNAを直接細胞質に導入することにより、転写調節機能の影響を受けることなく発現を行うことが可能となる。本製品は、mRNAやウイルスRNAなど、様々なタイプのRNA(2~10 kb)を様々な細胞に効率よく導入することができる。また、細胞毒性が低く血清含有培地で使用できるため、トランスフェクション後の培地交換操作が不要で、操作性にも優れている。12-well plateを使用した場合、1 mlで最大500回、0.4 mlで最大200回使用することができる。
図1. TransIT-mRNAを用いたDC 2.4樹状細胞へのGFP mRNAの導入例
TransIT-mRNAを用いて、キャップ構造とpolyA配列を持ちGFPをコードするmRNAを、DC 2.4細胞に導入した。24-well plateで一晩培養後1×10
5 cells/wellとなった細胞をトランスフェクションに用い、10時間後にGFPを検出した。
mRNAの添加量:(A)0.5 µg、(B)1 µg、(C)2.5 µg
Data courtesy of Kyle Phua (Principal Investigator: Kam W. Leong), Duke University
図2. TransIT-mRNAを用いた様々な樹状細胞へのGFP mRNAの導入例
マウス骨髄由来樹状細胞(BMDC)とマウス樹状細胞(JAWSII 及びDC 2.4)に、キャップ構造とpolyA配列を持ちGFPをコードするmRNA 1 μgを
TransIT-mRNAを用いて導入した。
試薬:mRNA比
TransIT-mRNA Reagent:Boost:mRNA = 1:1:1 (μl:μl:μg)
初代BMDC細胞、JAWSII 細胞及びDC 2.4細胞を24-well plateで一晩培養後、8×10
5 cells/wellとなったものをトランスフェクションに用いた。トランスフェクションから8時間後にフローサイトメトリーで測定を行った。それぞれ、少なくとも3回の独立した実験を行った。
Data courtesy of Kyle Phua (Principal Investigator: Kam W. Leong), Duke University
図3. ルシフェラーゼmRNAの導入例
TransIT-mRNAを用いて、12-well plateで培養した各細胞に、キャップ構造とpolyA配列を持ちルシフェラーゼをコードするmRNAを導入した。トランスフェクションから約18時間後に細胞を回収し、ルシフェラーゼ活性を測定した。
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A. Mock Transfection Control | B. LacZ mRNA Transfection |
図4. TransIT-mRNAを用いたCHO-K1細胞へのLacZ mRNAの導入例
キャップ構造とpolyA配列を持ちLacZをコードするmRNAを
TransIT-mRNAを用いてCHO-K1細胞にトランスフェクションした。トランスフェクションから約18時間後にMirus社のβ-Galactosidase Staining Kitを用いて
LacZが導入された細胞を染色した。
(A) トランスフェクションコントロール(mock) (B)
LacZ mRNA
iPS細胞作製での使用例
参考情報
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4℃
トランスフェクション試薬選択 オンラインツール
◆選択ガイド
◆検索ツール
“Reagent Agent”は、Mirus社が提供するトランスフェクション試薬の検索ツールです。
細胞と導入する核酸の種類から、推奨されるトランスフェクション試薬を検索することができます。