サルモネラは大腸菌や赤痢菌と同じグループに属する細菌で、自然界中に広く分布し、2,500種類以上もの血清型が知られている。現在、これらの中でも特に、サルモネラ エンテリティディス(
Salmonella Enteritidis)による食中毒が急激に増加している。
本キットは、ほとんどすべてのサルモネラ菌が保有している遺伝子のひとつである、侵入性因子関連遺伝子
invAをリアルタイムPCR装置を用いて検出するリアルタイムPCR用キットである。本キットの増幅にはHot Start PCR用酵素、
TaKaRa Ex Taq Hot Start Versionを使用しており、反応液調製時などサイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を防ぐことができ、高感度の検出が可能になる。増幅産物の検出にはサイクリングプローブ法を採用している。
本キットにはサルモネラの侵入性因子関連遺伝子
invA検出用FAM標識プローブ、ならびにインターナルコントロールとインターナルコントロール検出用ROX標識プローブが含まれている。
二波長を同時にモニタリングすることで、一本のチューブで
invA遺伝子の検出と、インターナルコントロールDNAの検出による偽陰性のモニターが可能である。リアルタイムPCRによる検出なので、電気泳動が不要であり、迅速に結果が得られる。
また、Ver.2.0では従来品の各コンポーネントのプレミックス化を行い、検出操作の簡便化を図っている。
<ご注意>
本製品は一部仕様を変更したため、Lot. AK701より、Smart Cycler II System(Cepheid社)でのご使用を推奨しておりません。
Thermal Cycler Dice Real Time SystemやApplied Biosystems 7500 Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)では従来通りご使用いただけます。