製品説明
本製品は、DNAサンプルからバクテリア由来のエンドトキシン除去を効率よく簡便に行うキットである。
トランスフェクションに用いるプラスミドDNAは、E. coli等のグラム陰性菌を宿主として調製されることが多い。グラム陰性菌の細胞壁はリポ多糖(エンドトキシン)で構成されるため、プラスミドDNA調製の過程で微量のエンドトキシンが混入してくる。
in vivoやin vitroでDNAトランスフェクション実験を行う際、調製プラスミドDNAに混入しているエンドトキシンレベルが導入効率に影響することが知られている。本製品を用いて、トランスフェクションに用いるDNAサンプルからエンドトキシンを除去することにより、安全で効率よく遺伝子導入を行うことが可能である。
図1.MiraCLEAN KitによるクルードプラスミドDNAからのエンドトキシン除去効率
精製プラスミドDNAに50,000 units/mg DNAとなるようにエンドトキシンを添加した後, MiraCLEAN Kitを使用し3回抽出を行った。エンドトキシン濃度は、2,000分の1以下となった。
図2.MiraCLEAN Kit処理されたプラスミドのトランスフェクション効率
トランスフェクション試薬
TransIT-LT1(2 μl)を使用し、プラスミドDNA(各2 μg)を6ウェルプレートにてCOS-7細胞へ導入した。
24時間後、ルシフェラーゼの発現を定量した。
内容
(製品コード MIR5910) |
EndoGO Extraction Reagent* |
2.2 ml |
MiraCLEAN Buffer |
2.0 ml |
* 使用前に室温に戻し、ボルテックスで混合すること
保存
4℃(凍結厳禁)
特長
- 高効率でエンドトキシンを除去(30 EU/mg以下のプラスミドDNAが調製できることを製品バッチ毎にテスト済)
繰り返し除去操作を行うことで、より効果的にDNAサンプルからエンドトキシンを除去できる。
- in vivo、in vitroの両方へ応用可能
in vivoにおけるエンドトキシンショックや発熱、in vitroでのトランスフェクション効率の低下を軽減する。
- 2層分離で簡単に識別可能
ピンク色のEndoGO Extraction Reagentにより、DNA層とエンドトキシン層の分離が明瞭となり、DNAの回収率が向上する。
MiraCLEANはMirus Bio社の登録商標です。
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