製品説明
本製品はAspergillus属真菌内でプラスミド状態で保持できる自律複製型ベクターである。大腸菌での選択マーカーとしてアンピシリン耐性遺伝子を、Aspergillusでの選択マーカーとしてPyrithiamine耐性遺伝子ptrAを、またAspergillus内での自律複製のためにA. nidulansのAMA 1配列を含んでいる。クローニングサイトとしてHind III、Sma I、Kpn Iの3種類の制限酵素切断部位が使用できる。またlacZ領域にクローニングサイトをもっており、IPTGとX-Galを含むプレートで、外来DNAの挿入の有無を容易に判別できる。
濃度
1 μg/μl
保存
-20℃
形状
10 mM | Tris-HCl (pH 8.0) |
1 mM | EDTA |
調製
カラム処理によりプラスミドDNAを精製。
鎖長
10,031 bp
品質管理データ
用途
チアミンの代謝拮抗アナログであるPyrithiamineを利用したAspergillus属糸状菌の形質転換のためのベクター。
本ベクターはAspergillus内でプラスミド状態で保持される。
DNAシーケンスデータ
ZIP形式で圧縮しておりますが、StuffIt Expander等でも解凍できます。
注意
チアミン存在下ではPyrithiamineの選択圧が激減するので本ベクターを用いる形質転換には、必ずチアミンを含まない培地・試薬を使用する。
Pyrithiamine について
本製品に用いるPyrithiamineは、シグマ-アルドリッチ社 Pyrithiamine hydrobromide をご利用ください。
カタログ番号 | P0256-1MG | 1 mg |
カタログ番号 | P0256-5MG | 5 mg |
カタログ番号 | P0256-10MG | 10 mg |
図 pPTR IIのベクターマップ
ptrA | : | A. oryzaeのPyrithiamine耐性遺伝子 |
AMA1 | : | A. nidulansの複製起点 |
lacZ | : | E. coliのβ-ガラクトシダーゼ遺伝子 |
Ampr | : | E. coliでの選択マーカー |
Coli ori | : | E. coliでの複製起点 |