PrimeSTAR® HS (Premix)

プレミックスタイプのHigh Fidelity PCR酵素
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
R040A

TKR

タカラバイオ(株)
PrimeSTAR® HS (Premix)
PCR酵素 ライセンス
100回 ¥26,000
¥20,800
2024/11/25~
2025/03/31

説明書・データシート・ベクター情報
R040A
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製品説明

本製品は、タカラバイオが独自に開発したHigh Fidelity PCR酵素であるPrimeSTAR HS DNA Polymeraseと反応用バッファー、dNTP Mixtureを、あらかじめ2倍濃度で混合したプレミックスPCR酵素である。反応液調製の手間が大幅に減少し、また、コンタミネーションの危険性も軽減するので、ハイスループットな実験系にも有用である。
本製品に使用しているPrimeSTAR HS DNA Polymeraseは非常に強力な3’-5’exonuclease活性を有し、DNA合成において抜群の校正力を示す一方、Taq DNA Polymeraseに優る高い増幅効率も示す。常温下でのDNA Polymerase活性および3’-5’exonuclease活性を抑えるモノクロ-ナル抗体を添加しているため、PCR反応前のミスプライミングやプライマーの消化を防ぐことができる。また本酵素は高いプライミング効率を有しているため、アニーリング時間を短時間に設定でき、従来の反応時間短縮することができる。さらに、反応バッファーを高度に至適化することで、幅広いターゲットに対して高Fidelity、高感度、高特異性、高い成功率が実現した。
* PrimeSTAR HS DNA Polymeraseの特長は、こちらでご覧ください。

内容

(100回、50 μl反応系)
PrimeSTAR HS (Premix)  500 μl×5

組成:
PrimeSTAR HS DNA Polymerase1.25 U/25 μl
dNTP Mixture2×conc.;各0.4 mM
PrimeSTAR Buffer 2×conc.;Mg2+=2 mM

保存

-20℃保存(4℃で3ヵ月保存可能)

注)過度な凍結融解の繰り返しは活性が低下する場合があります。使用頻度が高い場合、いったん融解したものは4℃保存をお勧めします。使用前には、転倒混和後スピンダウンしてください

一般的なPCR反応組成(Total 50 μl)

試薬
使用量
最終濃度

PrimeSTAR HS (Premix)
25 μl
Primer 1 10~15 pmol 0.2~0.3 μM
Primer 2 10~15 pmol 0.2~0.3 μM
Template <200 ng
滅菌精製水 up to 50 μl

PCR条件

(A)3 step PCRの場合
98℃10 sec. ┓30 cycles
55℃5 sec. または15 sec. ┃
72℃1 min./kb ┛

(B)2 step PCRの場合
98℃10 sec. ┓30 cycles
68℃1 min./kb ┛

本酵素の場合、通常は3 step PCRでの反応をお勧めします。
●変性条件98℃
5~10 sec.を推奨します。94℃で行う場合は10~15 sec.に設定してください。
●アニーリング温度
まず55℃で試してください。
●アニーリング時間
Tm値(下記の式で計算)が55℃以上の場合→ 5 sec.に設定
Tm値(下記の式で計算)が55℃未満の場合→ 15 sec.に設定


 ※ Tm値計算方法
Tm値(℃)= [(A、Tの数)×2]+[(G、Cの数)×4]-5
プライマーの長さが25 mer以下の場合に適用してください。25 merを越える場合は、アニーリング時間を5 sec.に設定してください。


<重要>
本酵素はプライミング効率が非常に高い酵素ですので、アニーリング時間は5 sec.
もしくは15 sec.に設定して反応を行ってください。アニーリング時間が長くなると、スメアが生じる場合があります。
3 stepでスメアになる場合、もしくはTm値が70℃以上のプライマーを使用する場合には2 stepでの反応をお試しください。

PCR産物について

PrimeSTAR HS (Premix)を用いて増幅したPCR産物のほとんどは平滑末端である。したがって、そのPCR産物をそのまま(必要に応じてリン酸化して)平滑末端のベクターにクローニングすることが可能である。平滑末端ベクターへのクローニングにはMighty Cloning Reagent Set (Blunt End) (製品コード 6027)が利用できる。
T-vectorにクローニングする場合は、PCR産物の3’末端にdAを付加する必要がある。T-vectorへのクローニングにはMighty TA-cloning Reagent Set for PrimeSTAR(製品コード 6019)が利用できる。

【ダイレクトシーケンスを行う場合】

本酵素は3’→5’exonuclease活性を有するため、ダイレクトシーケンシングを行う前にフェノール/クロロホルム処理などのタンパク質除去操作を行ってください。
「タカラバイオ PCR Enzymes Guide」では、PCR酵素・関連製品とそのアプリケーションをご紹介しています。
下記よりPDFでご覧いただけます。


PCR Enzymes Guide(PDF)


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