“Mate & Plate™”ライブラリー作製システム

  • 1週間以内に酵母ツーハイブリッド解析用のオリジナルcDNAライブラリーを作製
  • SMART法によるcDNA合成
  • 直接酵母内でライブラリーを構築
  • 100回以上のツーハイブリッドスクリーニングを行うのに十分なライブラリーを作製
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
630490

CLN

Clontech
Make Your Own “Mate & Plate™” Library System
労働安全衛生法 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) 安全データシート(SDS)添付 遺伝子組換
5回 ¥294,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z0490N
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

酵母ツーハイブリッドスクリーニングのためには、Matchmaker Gold Yeast Two-Hybrid System(製品コード 630489)が必要です。
Make Your Own “Mate & Plate” Library Systemを用いれば、これまで多くの時間と労力が必要であった酵母ツーハイブリッドスクリーニングのためのcDNAライブラリー作製を1週間以内に完了することができる。
酵母形質転換済みのMate & Plateライブラリーシリーズに研究目的に適したライブラリーがない場合は、本システムを用いてY187酵母株にオリジナルのライブラリーを構築する。1回のライブラリー作製により100回以上の酵母ツーハイブリッドスクリーニングが可能になる。本システムでは、SMART法によりcDNA合成を行う。また、ライブラリーの構築は、酵母が持つ非常に効率的な相同組換え反応を利用し、Y187株内で直接行われる(図1)。相同組換えを利用することで、従来法の大腸菌の形質転換やライブラリー増幅の必要がなく、簡便、迅速にライブラリーを構築できる。


図1. 酵母内での相同組換えを利用したライブラリー構築概要
Mate & Plateライブラリーは、SMART法により合成したcDNAとMatchmaker Gold SystemのpreyプラスミドpGADT7-Rec間での相同組換えを利用して構築される。

SMART法とは

Clontechが特許を有するSMART法は、Moloney murine leukemia virus(MMLV)逆転写酵素に本来備わっているターミナルトランスフェラーゼ活性と、ターミナルスイッチング活性に基づく画期的なcDNA合成方法である。
まず、SMART Oligo(dT) 、またはランダムプライマーにより1st strand cDNA合成を行い、逆転写酵素が鋳型となるmRNAの5’末端に達すると、ターミナルトランスフェラーゼ活性により合成したcDNA鎖の末端にシトシンリッチな短い配列が自動的に付加される。次に、3’側に相補的な配列を持つSMART Oligoがこのシトシンリッチな配列にハイブリダイズし、逆転写酵素のための鋳型を延長する。逆転写酵素はターミナルスイッチング活性により鋳型を切替え、SMART Oligoの末端までcDNA合成を続けるため、合成されたcDNAの両末端は既知のユニバーサルプライマー結合配列を持つことになる(図2)。この結果、容易にcDNAのPCR増幅が可能であり、100 ngのtotal RNAからでもライブラリーを作製することができる。
このSMART法を用いたMake Your Own "Mate & Plate" Library Systemでは、合成されたcDNA(SMART cDNA)の末端が、Matchmaker Gold SystemのpreyプラスミドpGADT7-Recの末端と相同配列を持つようにデザインされているため、酵母Y187株にpGADT7-RecとSMART cDNAをコトランスフォームすることで、酵母内での相同組換えを利用したライブラリー作製を行うことができる。


図2. SMART法の概要

内容

Box 1:
・SMART MMLV RT
・5× First-Strand Buffer
・100 mM DTT
・CDS III Primer (12 μM)
・CDS III/6 Primer (10 μM)
・RNase H (2 units/μl)
・5' PCR Primer (10 μM)
・3' PCR Primer (10 μM)
・Melting Solution
・SV40 Large T PCR Fragment
・dNTP Mix (10 mM each dNTP)
・pGADT7-Rec AD Cloning Vector(Sma I-linearized)
Box 2:
Yeastmaker Yeast Transformation System 2
・Yeastmaker Carrier DNA, denatured (10 mg/ml)
・pGBT9 Control Plasmid
Box 3:
Yeastmaker Yeast Transformation System 2
・50% PEG
・1 M LiAc (10×)
・10× TE Buffer
・YPD Plus Liquid Medium
Box 4:
・SMART III Oligonucleotide (12 μM)
・Control Poly A RNA
S. cerevisiae Y187
Box 5:
・1 pouch YPDA Broth (0.5 L)
・1 pouch YPDA with Agar (0.5 L)
・1 pouch SD/-Leu with Agar (0.5 L)
・NaCl Solution (0.9%)
・Sodium Acetate (3 M)
・Deionized H2O
・CHROMA SPIN+TE-400 Columns

保存

Box 1、2:-20℃
Box 4:-70℃
Box 3、5:室温
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。