Tks Gflex™の技術

Tks Gflex DNA Polymeraseは、Thermococcus属古細菌由来のDNA polymeraseをベースに、反応阻害の要因となる酵素の鋳型DNAに対する非特異的結合を抑制した改良型PCR酵素である。
弊社独自の改変型伸長因子を上記の改良型酵素と組み合わせることで、優れた伸長性と反応スピードを持つ酵素となった。
さらに新規開発したプライミング特異性の向上物質(特許出願中)を反応系に加えたことにより、幅広い核酸濃度のサンプルに対して極めて特異的な増幅を実現している。
クルードサンプル、GCリッチ・ATリッチ・長鎖などの難増幅配列からも特異的な増幅が可能となり、PCRの反応成功率が大幅にアップした。

改変型伸長因子とバックグラウンド低下因子

【改変型伸長因子の効果】

[32P]ラベルしたプライマーを鋳型とアニールし、70℃でプライマー伸長活性を測定した。

改変型伸長因子の添加によって伸長性が増し、十分な長さの増幅産物を安定的に得ることが可能となった。
【バックグラウンド低下因子の効果】

標準的なPCR条件でバックグラウンド低下因子の有無による反応性の違いを確認した。


バックグラウンド低下因子の添加により、プライミングの特異性が向上し、非特異的増幅が大幅に軽減した。

GC含量に影響を受けない反応系

大腸菌ゲノムライブラリーを各種PCR酵素で増幅後、GA IIx(Illumina社)で次世代シーケンス(NGS)解析を行った。

Tks GflexPrimeSTAR GXLA社PCR酵素
  X軸:GC%
  Y軸:normarized depth(PCR free)
(弊社比較データ)
PCR増幅を行わないライブラリーと比較した結果、Tks GflexはGC含量にかかわらずもっとも均一な 増幅を示した。極端なGCリッチ、ATリッチターゲットに対しても優れた反応性を示し、バイアスのないライブラリー増幅が可能である。
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