AAVpro® Concentrator

AAVベクターを効率よく濃縮
  • さまざまな血清型AAVに適用
  • 高回収率
  • 煩雑な工程は不要
  • AAVベクターを濃縮するために必要なすべてのバッファーを付属
  • 血清の有無に影響されずに濃縮可能
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
6674

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Concentrator
1 Kit ¥86,000
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説明書・データシート・ベクター情報
6674
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製品説明

アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは、増殖/非増殖のいずれの細胞にも遺伝子導入が可能であり、特に非分裂細胞においては長期間の遺伝子発現が可能である。また、免疫原性が低く、動物個体への遺伝子導入(in vivo transduction)ツールにも適している。動物個体へのAAVベクター投与量は対象となる動物や投与方法に依存する。研究対象がマウスなどでは個体自体が小さく投与量が制限されることから高濃度のAAVベクターを調製する必要がある。

AAVベクターの調製や精製において、濃縮やバッファー交換が必要となる場合がある。
本製品は、簡便に効率よくAAVベクターを濃縮できる試薬であり、AAVベクター培養上清(血清の有無にかかわらず)の濃縮や、AAVベクターを含む溶液のバッファー交換などの様々な用途に使用することができる。
図1.AAVpro Concentrator を使用したAAV ベクター濃縮工程の概略 図1.AAVpro Concentrator を使用したAAV ベクター濃縮工程の概略

内容

本製品には、150 mlの溶液からAAVベクターを濃縮するために必要なバッファー類と濃縮カラムが2回分含まれています。

1.Concentrating solution A16 ml
2.Concentrating solution B80 ml
3.Dissolving solution16 ml
4.Washing solution30 ml×2本
5.Millex-HV 0.45 μm4個
6.Amicon Ultra-15, 100 kDa2本

保存

Concentrating solution B  4℃(輸送・保存とも)
その他のコンポーネント  室温(輸送・保存とも)

キット以外の器具(主なもの)

・細胞培養に必要な一般的設備
・ロック付シリンジ

本製品使用の実験例

実験例1:無血清培養上清からのAAV ベクターの濃縮
蛍光タンパク質ZsGreen1を搭載するAAV1ベクター産生細胞の培養上清40 ml(T225フラスコ1本分)を、本キットを用いて200 μlに濃縮した。その後、AAVpro Titration Kit (for Real Time PCR) Ver.2(製品コード 6233)を用いてタイターを測定し、回収率を確認した。
回収率を確認
vg:vector genome


実験例2:濃縮後AAVベクターの感染能評価
濃縮前後のAAV1-ZsGreen1ベクターを用いて、HT1080細胞への感染力価を評価した。
AAVベクターは5,000 vg/cellと500 vg/cellで感染させ、3日後にフローサイトメトリー解析を行った。本キットで濃縮したAAVベクターは感染能を保持していることを確認した。
回収率を確認

関連資料

遺伝子導入実験ハンドブック

ダウンロード
アデノ随伴ウイルスベクターを用いる遺伝子導入

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使用上の注意

本製品をご利用の際は、以下の点にご注意ください。
  • 本製品はアデノ随伴ウイルスベクターを含むものではなく、また本製品の使用によりアデノ随伴ウイルスベクターが産生されるものではありません。しかしながら、本製品の使用対象であるアデノ随伴ウイルスベクターの使用には文部科学省の定める省令(「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16 年文部科学省・環境省令第1号)にあるP1レベル以上の施設が必要です。
  • 本製品ご利用の際は省令および組織内の組換えDNA実験安全委員会の指示に従い、安全には十分ご注意ください。
  • アデノ随伴ウイルスベクターの系によって生産されるウイルスは挿入断片によっては危険なウイルスを含む恐れがあるため、組換えアデノ随伴ウイルスの生産と取扱いには、適切な処置をとる必要があります。吸入や付着を防ぐため、必ず、安全キャビネットを使用してください。
  • 本製品の使用には遺伝子工学と細胞培養に関する基本的な技術が必要です。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
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