AAVpro® Freeze-Thaw Extraction Buffer (All Serotypes)

AAVベクター産生細胞(生細胞および凍結細胞)からウイルスベクターを抽出するための細胞懸濁液
  • さまざまな血清型(セロタイプ)のAAVベクターに適用可能
  • 高回収率
  • 超遠心分離などの煩雑な工程は不要
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
6679

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Freeze-Thaw Extraction Buffer (All Serotypes)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入
20 ml×2 ¥41,000
¥32,800
2024/11/25~
2025/03/31

キャンペーン実施中
説明書・データシート・ベクター情報
6679
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製品説明

AAVベクターは、増殖/非増殖のいずれの細胞にも遺伝子導入が可能であり、特に非分裂細胞においては長期間の発現が可能である。また、免疫原性が低く、動物個体への遺伝子導入(in vivo transduction)ツールにも適しています。AAVベクターを用いて動物個体へ遺伝子導入を行う際は、ウイルス産生細胞や培地由来の不純物を除去し、高純度に精製したウイルスベクターを使用する必要があります。また、培養細胞へ遺伝子導入を行う際にも、精製したAAVベクターを使用することで不純物の影響をなくすことができます。

AAVpro Freeze-Thaw Extraction Buffer (All Serotypes)は、AAVベクター産生細胞(生細胞および凍結細胞)から凍結融解法を用いてAAVベクターを抽出するための細胞懸濁液です。本製品を用いてAAVベクター産生細胞を懸濁することで、1回の凍結融解操作のみで、さまざまな血清型のAAVベクターを効率よく抽出することができます。AAVpro Purification Pack Maxi (All Serotypes)(製品コード 6678)と組み合わせて使用することで、超遠心分離などの煩雑な工程を行うことなく、約4時間でAAVベクター産生細胞からのウイルスベクターの精製と濃縮が可能です。

内容

AAVpro Freeze-Thaw Extraction Buffer (All Serotypes)    20 ml×2

保存

-20℃

キット以外に必要な試薬・器具(主なもの)

【試薬】 【器具】
  • 細胞培養に必要な一般的設備
  • 滅菌済み遠心チューブ

本製品使用の実験例

  1. 精製後のAAVベクター(各血清型)の純度測定
    本製品を用いて、蛍光タンパク質ZsGreen1 を搭載する各血清型(AAV1、AAV2、AAV5、AAV6、AAV8、AAV9)のAAVベクター産生細胞からAAVベクターを抽出し、抽出したAAVベクターをAAVpro Purification Pack Maxi (All Serotypes)(製品コード 6678)を用いて精製した。精製後のAAVベクターは、AAVpro Titration Kit (for Real Time PCR) Ver.2(製品コード 6233)を用いてタイターを測定し、1×109 vector genome (vg)/lane でSDS-PAGEに供じた。その結果、AAVキャプシドタンパク質(VP1、VP2、VP3)が主要バンドとして確認できた。
    精製後のAAVベクター(各血清型)の純度測定

  2. 精製後のAAVベクター(各血清型)の感染能評価
    「1.精製後のAAVベクター(各血清型)の純度測定」で取得した各セロタイプのAAVベクターを用いて、293T細胞とHeLa細胞への感染力価を評価した。精製したAAVベクターは10,000 vg/cell(AAV1、2)、もしくは100,000 vg/cell(AAV5、6、8、9)で感染させ、3日後にフローサイトメトリー解析を行った。本製品で抽出し、AAVpro Purification Pack Maxi (All Serotypes)(製品コード 6678)を用いて精製したAAVベクターは感染能を有していることが確認できた。
    AAVベクターには指向性があるため、評価する細胞によって感染効率が異なります。実際の感染効率は、ご自身が使用する標的細胞で評価することをお勧めします。
    AAV1の感染能評価

使用上の注意

本製品をご利用の際は、以下の点にご注意ください。
  • 本製品はアデノ随伴ウイルスベクターを含むものではなく、また本製品の使用によりアデノ随伴ウイルスベクターが産生されるものではありません。しかしながら、本製品の使用対象であるアデノ随伴ウイルスベクターの使用には文部科学省の定める省令(「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16 年文部科学省・環境省令第1号)にあるP1レベル以上の施設が必要です。
  • 本製品ご利用の際は省令および組織内の組換えDNA実験安全委員会の指示に従い、安全には十分ご注意ください。
  • アデノ随伴ウイルスベクターの系によって生産されるウイルスは挿入断片によっては危険なウイルスを含む恐れがあるため、組換えアデノ随伴ウイルスの生産と取扱いには、適切な処置をとる必要があります。吸入や付着を防ぐため、必ず、安全キャビネットを使用してください。
  • 本製品の使用には遺伝子工学と細胞培養に関する基本的な技術が必要です。
【関連資料】
遺伝子導入実験ハンドブック

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注意事項
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