単核細胞(MNC)は健常な成人ドナーの臍帯血または末梢血から単離され、リンパ球と単球を含んでいる。これら細胞は、顆粒球を効率的に除去できる低密度勾配遠心法で調製されている。赤血球は、浸透圧溶解ではなく、凝集し沈降させることにより穏やかに、完全に除去されている。そのため、生存率が高く生物学的機能に変化を起こしていない超高純度な単核細胞が得られる。さらに、細胞は融解後も凝集することがなく、取り扱いが簡単で再現性の高い結果を得ることができる。
MNCは直接実験に用いることもできるが、造血前駆細胞や内皮前駆細胞、単球、リンパ球などの様々な細胞タイプを単離するための原料としても使用可能である。
細胞数 | 2.5×107 viable cells/vial |
推奨播種密度 | 1×106 cells/ml
|
血球細胞用培地は特定種類の細胞の増殖またはそれぞれの成熟細胞への分化をサポートするために最適化されている
ロット毎に増殖能または分化能の試験が行われており、生化学的試験および無菌試験も実施されている。
単核細胞用培地
対応PromoCell細胞
・
ヒト臍帯血由来単核細胞(単一ドナー)(製品コード C-12901)
・
ヒト末梢血由来単核細胞(単一ドナー)(製品コード C-12907)
単核細胞培地は、最大限の細胞生存率が得られる非常に栄養に富んだ短期培養用の維持培地である。本製品では、48時間まで単核細胞を維持することができる。
単核細胞培地:Mononuclear Cell Medium (Ready-to-use)(製品コード C-28030)
内容:500 mlの基本培地のボトルと、添加因子セットのSupplementMix
*のバイアルから成っている。
基本培地にSupplementMixを添加すると完全培地ができる。
造血前駆細胞増殖培地DXF
対応PromoCell細胞
・
ヒト臍帯血由来単核細胞(単一ドナー)(製品コード C-12901)
異種成分を含まない培地で、未分化な表現型を維持したまま造血前駆細胞を良好に増殖させることができる。
合成品、組換え体、植物由来成分のみを使用しているため、培地は化学的に既知であり、ヒト血清アルブミンを除けば動物由来成分やヒト由来成分を全く含まない。
造血前駆細胞増殖培地DXF:Hematopoietic Progenitor Cell Expansion Medium DXF(製品コード C-28021)
(注):培地には、増殖因子の混合物である
造血前駆細胞増殖培地DXF用Cytokine Mix E(製品コード C-39890、C-39891)などのサイトカインを添加する必要がある。培地100 mlに対してCytokine Mix Eを1 mlを添加して使用する。
Cytokine Mix Eには動物由来成分は含まれておらず、組換え体由来産物のヒトTPO、SCF、flt3-ligandおよびIL-3が含まれている。組成は最適化されており、未分化な表現型を維持したまま造血前駆細胞を良好に増殖させることができる。
さらに細胞分化は大幅に抑制される。
造血前駆細胞培地
対応PromoCell細胞
・
ヒト臍帯血由来単核細胞(単一ドナー)(製品コード C-12901)
造血前駆細胞を増殖させ、より進んだ血球細胞へと分化させるために調製されている。
そのため、本培地はlong-term culture initiating cell(LTC-IC)アッセイなどの CFU アッセイに適している。
造血前駆細胞培地:Hematopoietic Progenitor Medium (Ready-to-use) (製品コード C-28020)
内容:100 mlの基本培地のボトルと、添加因子セットSupplementMix
*のバイアルから成っている。
基本培地にSupplementMixを添加すると完全培地ができる。
培地製品の構成について(PromoCell社資料)