RetroNectin® (Recombinant Human Fibronectin Fragment)
RetroNectin Bound Virus(RBV)-Spin法(遠心感染)
注意:マルチウェルプレートの場合、ウェル位置により導入率に差が生じることがある。できる限りプレート中央に近いウェルを使用すること。
- 目的遺伝子を持つ組換えレトロウイルス液の原液、あるいは希釈液をRetroNectinコートプレート上に125~250 μl/cm2となるように加える。
- 32℃で2,000×g、2時間の遠心を行い、RetroNectinへウイルス粒子を吸着させる。
- プレート上が乾燥しないように注意しながら、ウイルス液を除去し、適当量のPBSまたは0.1~2%のアルブミン(BSAやHSA)を含むPBSを添加する(溶液は細胞へのウイルス感染直前まで除かない)。
- 標的細胞懸濁液を調製する。適切な細胞濃度は標的細胞の大きさや増殖率によって異なる。細胞に応じて、0.05~5×105 cells/cm2の範囲で検討する。
- 3. で作製したウイルス結合プレートの溶液を除去し、速やかに細胞懸濁液を加える。
注:標的細胞とウイルスベクターの接触を促す目的で、細胞添加後、遠心操作を行っても良い。
- 37℃、5% CO2インキュベーターで培養する。
☆RBV-Spin法による実験例
RetroNectin® (Recombinant Human Fibronectin Fragment)