レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>
目的遺伝子を搭載したpLVSINレンチウイルスベクタープラスミドの構築
- プラスミドDNAを増幅する場合には、大腸菌宿主株、例えばE. coli HST08 Premium Electro-Cells(製品コード 9028)などに導入し、市販のプラスミド精製キットを用いて精製する。
- 標準的なクローニング技術を用いて、目的の遺伝子コード配列をpLVSINレンチウイルスベクタープラスミドのマルチクローニングサイト(MCS)に挿入する。また、In-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638947ほか)も使用できる。このキットを用いると、PCR 産物をどのような直鎖状ベクターにも容易にクローニングできる。
注 | 目的遺伝子配列(cDNAあるいは遺伝子断片)はATG開始コドンと終始コドンを含む配列で挿入する。Kozak consensus ribosome binding site(Kozak, 1987)を付加すると発現レベルが向上する可能性がある。一方、遺伝子断片あるいはcDNAにポリAシグナルは不要である。このような配列をウイルスLTR間に挿入すると、ウイルスゲノムの転写過程で未成熟の分解とポリA化が起こり、機能的な組換えビリオン(ウイルス粒子)の産生が妨げられることがある(Coffin et al .,1997)。
|
- パッケージング細胞のトランスフェクションに適したグレードのプラスミドDNA調製を行う。
レンチウイルスベクターによる遺伝子導入 <製品選択ガイド>