コントロール用ウイルス/トランスファーベクター

遺伝子組換えバキュロウイルスのコントロールウイルスとして最適
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
C13

ABV

AB Vector社
NC(negative control)
取寄
1 ml, 108 pfu/ml ¥88,000
AV300
C14

ABV

AB Vector社
GC(green control)
取寄 遺伝子組換
1 ml, 108 pfu/ml ¥88,000
AV301
C15

ABV

AB Vector社
GCP(green control plasmid)
取寄
50 μl, 0.2 μg/μl ★価格、納期についてはお問い合わせください。
AV302
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

製品説明

NC(negative control)
NC(negative control)は、組換えバキュロウイルス感染によるタンパク質発現実験用のネガティブコントロールウイルスである。
ネガティブコントロールとして、バキュロウイルス非感染細胞がしばしば用いられるが、バキュロウイルスが感染した細胞は宿主細胞の発現プロファイルに変化を生じたり、非感染細胞には見られないバキュロウイルス由来タンパク質が存在するため、非感染細胞をネガティブコントロールとして用いることは勧められない。また、ワイルドタイプまたはクロンテック社BacPAK6ベクターのようなバキュロウイルスで感染させた細胞も、BacPAK6ベクターが発現するβガラクトシダーゼやワイルドタイプのバキュロウイルスが産生するポリヘドリンなど顕著な発現を示すタンパク質が存在するため、ネガティブコントロールには適していない。
したがって、ポリヘドリンもしくはポリヘドリン部位の他のタンパク質を発現しないこと以外はワイルドタイプのAutographa californica nuclearpolyhedrosis virus(AcNPV)と全く同一である本製品は、バキュロウイルス感染によるタンパク質研究に最適なネガティブコントロールである。

GC(green control)
GC(green control)は、Aequorea victoria由来green-fluorescent protein(GFP)を産生するバキュロウイルスで、GFPの蛍光をウイルス増殖のモニタリングや培養条件の最適化、ウイルスストックの力価測定などに利用する場合のポジティブコントロールとして使用できる。

GCP(green control plasmid)
GCP(green control plasmid)は、AcMNPVポリへドリンプロモーター支配下にAequorea victoria由来 green fluorescent protein (GFP)遺伝子をコードするプラスミドトランスファーベクターDNAである。ProEasy、GFPをコードしていないProFoldシリーズ (ProFold-0, ProFold-PDI, ProFold-PDI*)、Clontech BacPAK6、BD BaculoGold などのAcMNPV由来linearized baculovirus DNAとともに昆虫細胞内にコトランスフェクションし、ポリへドリン部位での相同組換えが成功すればGFPを産生するようになるのでコトランスフェクションの陽性コントロールとして利用できる。



NC,GC,組換えバキュロウイルス(BC)を感染させた昆虫細胞のタンパク質分析
Spodoptera frigiperda由来Sf9細胞をそれぞれのバキュロウイルスに感染後60時間で採取し、50 mM Tris-HCl (pH8.0), 150 mM EDTA, 0.5% NP-40で溶解し、不溶画分を30,000×g 15 minの遠心分離で除去した。可溶化タンパク質は11% SDS-PAGEで分離しCoomassie blueで染色した。


GFPマーカーは、ウイルス増殖のモニタリングと培養条件の最適化に利用できる。
ウイルス力価は、緑色の細胞を蛍光顕微鏡でカウントするか、または力価既知のGreen Control Baculovirus(製品コード C14)を利用した"terminal green dilution"法により測定することができる。
図右側に示した通り、力価既知のGreen Controlウイルスストック(A,B)と比較することにより、新規に生成したウイルスストック(C,D)の力価を決定することができる。

保存

# C13, C14 4℃
# C15 -20℃

使用上の注意

本製品には実験プロトコールは添付されておりませんので、あらかじめご了承ください。
遺伝子相同組換え法による一般的な実験プロトコールがご入用の場合は、BacPAK Baculovirus Expression System実験プロトコールをご参照ください。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。