BacPAK Baculovirus GoStix Plusは、バキュロウイルスgp64をターゲットとしたイムノクロマトベースの検出方法とスマートフォンアプリを組み合わせて、わずか10分でバキュロウイルス量を簡便かつ迅速に測定できるように設計されています。20 μlの培養上清サンプルにChase Bufferを加えてGoStix Plusカセットに滴下すると、10分後にサンプル中のバキュロウイルスgp64量に応じたバンドとコントロールバンドが出現します。続いて、出現したバンドをスマートフォンアプリで撮影すると、ロット固有の検量線を参照してバキュロウイルス力価(gp64濃度(ng/ml)に相当する GoStix Value(GV))を算出することができます。また、あらかじめ感染力価が既知の標準ウイルスを用いてGVとIFU/mlへの換算値を求めておけば、未知サンプルのIFU/mlを計算することも可能です。
キットにはgp64コントロールタンパク質が含まれており、コントロールを用いてGoStix Plusの機能を確認することが可能です。
また、スマホ等のモバイルデバイスを使用できない場合でも、定性テストとして、培養上清中にバキュロウイルスが生成されたかどうかの確認に本製品を使用することも可能です。
スマートフォンアプリは、App StoreもしくはGoogle Playからダウンロードできます。
BacPAK Baculovirus GoStix Plusによるバキュロウイルス量の測定では、BacPAK Baculovirus GoStixアプリでGoStixカセットをスキャンし、テストバンドとコントロールバンドの画像を取り込み、各バンドの強度を測定して計算した結果をGoStix Value(GV)として表示します。
ELISA法で測定されたgp64タンパク質量やqPCRで測定されたウイルスゲノムのコピー数は、その結果が感染力価と相関することが知られています。同じ様に、GVも感染力価と相関します。
なお、ウイルス力価(IFU/ml)を求めるには、あらかじめ感染力価が既知の標準ウイルスを用いてGVからIFU/mlへの換算値を求めておくことが必要です。
GVからのIFU/ml計算ツール「GoStix Plus IFU calculator」は
こちら(TB USA社のサイト)
BacPAK Baculovirus GoStix Plusの操作手順