本製品は、主な食中毒病原菌および下痢性病原菌を、インターカレーター法によりリアルタイムPCRで検出するためのプライマーシリーズである。特定の菌または病原因子の遺伝子の極めて特異的な配列部分に相補するよう設計されたリアルタイムPCR専用のプライマーで、Thermal Cycler Dice Real Time System
II(製品コード TP900/TP850:終売)等のリアルタイムPCR装置を使用し、
TB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus)(製品コード RR420S/A/B)*と組み合わせて反応を行う。得られた増幅曲線のCt値および融解曲線のパターンとTm値から、専用の
陽性コントロールDNAでの反応結果と照らし合わせて判定を行う。
TB Greenによるインターカレーター法のリアルタイムPCR検出は、蛍光プローブを準備する必要がなく、2×濃度のプレミックス試薬であるTB Green
Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus)に、Primer MixとサンプルDNAを添加するだけで、非常に簡便・迅速に病原性因子または菌の遺伝子検出が行え、従来行っていた電気泳動も不要である。
また、本プライマーシリーズはすべて同一のPCR条件で反応を行うことができるため、複数のプライマーによる反応を同時に実施でき、一度に複数種の検出が可能である。
本製品は、岐阜大学大学院 医学系研究科病原体制御学分野 教授 江崎孝行先生のご協力のもとに開発いたしました。
<注意>
- 本プライマーシリーズは、TB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus)(製品コード RR420S/A/B)と組み合わせて使用するように
判定基準を設定しています。他の試薬を用いた場合、正確な判定ができませんので、必ずTB Green Premix Ex Taq (Tli RNaseH Plus)と
組み合わせてご使用ください。
- PCR反応は、QuickPrimerの取扱説明書に記載の条件で実施してください。
- 各Primerでの標準的な増幅曲線および融解曲線のパターンは、それぞれのデータシートをご確認ください。