豚熱(Classical swine fever, CSF)は、CSFウイルス(以下CSFV)が豚やイノシシに感染することで引き起こされる疾病です。本製品は、リアルタイムRT-PCR法によりCSFV遺伝子型1(Genotype 1(Gen1))に特徴的な遺伝子を検出するためのプライマー、プローブ、RT-PCR酵素からなる試薬(研究用試薬)です。
なお、本試薬は、「豚熱に関する特定家畜伝染病防疫指針 令和2年7月1日農林水産大臣公表(一部変更:令和6年3月28日)」の下に定められる「野生イノシシの豚熱検査における野外株とワクチン株の鑑別について」(令和4年3月31日付け3消安第6955号動物衛生課長通知)(令和4年9月26日改定)に即したリアルタイムPCR法として使用可能です。
本製品を
CSFV・ASFV同時検出試薬と併用して使用することで、病性鑑定試料におけるCSFとASF(アフリカ豚熱, African swine fever)の判定、およびCSFV陽性試料に対する遺伝子型1の識別に渡る全体的な検査が可能です。
※本製品には、農林水産省委託研究事業「安全な農畜水産物安定供給のための包括的レギュラトリーサイエンス研究推進委託事業」のうち課題解決型プロジェクト研究「官民・国際連携によるASFワクチン開発の加速化」および短期課題解決型研究「野生イノシシにおけるアフリカ豚熱防疫措置の具体化に関する緊急実証研究」における国立研究開発法人農研機構との共同研究の成果が活用されています。
【試料の種類と核酸の粗抽出法のまとめ】
*1 補足資料「
Lysis Buffer S Ver.2を用いた溶血試料の前処理方法について」をご参照ください。
*2 試料の乳剤化は必要ありません。