製品説明
ウシ骨由来オステオカルシンを抗原としたマウスモノクローナル抗体
クローン番号 |
エピトープ |
サブクラス |
OC4-30 |
17位のγ-カルボキシル化オステオカルシン (脱カルボキシル化オステオカルシンには反応しない) |
マウスIgG2a |
OCG2 |
45-49残基 |
マウスIgG1 |
OCG3 |
21-31残基 |
マウスIgG3 |
OCG4 |
4-9残基 |
マウスIgG1 |
内容
モノクローナル抗体(凍結乾燥品) 0.1 mg
保存
4℃
復元後(2.0 mg/ml)は必要に応じて分注し-20℃保存で1年、もしくは防腐剤を加えて4℃で6ヵ月をめどに使用する。
由来
ウシ骨由来オステオカルシン1)感作BALB/cマウス脾臓細胞とマウス骨髄腫細胞P3U1を融合して得たハイブリドーマを、BALB/cマウスの腹腔内で増殖させて得られた腹水
製法
カラムクロマトグラフィーによりイムノグロブリン(IgG)として精製後、1.0%ウシ血清アルブミンを含む10 mM PBS(pH7.4)*に溶解して凍結乾燥。
* 製品コード M043 (Clone OCG3) のみ20 mM TBS(pH7.5)
抗体の復元
純水50 μlに溶解する(2.0 mg/ml、防腐剤を含まない)。
希釈液
10 mM PBS(pH7.4)
1.0% ウシ血清アルブミン
0.1% アジ化ナトリウム
用途
還元および非還元条件でのウェスタンブロッティング、凍結切片の免疫組織染色
OC4-30、OCG2、OCG4:パラフィン包埋切片の免疫組織染色(10 μg/ml)
オステオカルシン
オステオカルシン(OC)は、49個のアミノ酸からなる分子量約5,900の非コラーゲン性タンパクで、骨芽細胞により産生されている。かなりの量がそのまま血中に放出され、その血中量は年齢などによって異なる。またOCは、骨組織と象牙質に特異的に存在し、局所の石灰化調節や、骨と体液間のカルシウムイオン動態の制御など、骨代謝において重要な働きをしていると考えられる。OCは17位、21位、24位にグルタミン酸(Glu)残基をもち、通常、それらのうちの少なくとも2つがγ-カルボキシル化(Gla化)されてハイドロキシアパタイトに結合できる形(Gla-OC)となり、骨の石灰化基質に蓄積される。ビタミンKが不足している状態などでは、Gla化が起こらず、ハイドロキシアパタイトとの親和性の低いGlu-OCが血中に放出される。
* OC4-5の特異性:21位および24位のGlu付近
交差反応
OC4-30 | : |
ウシ、ヒト、ラット、ウサギ、ブタ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、トリ抗原と反応する。 |
OCG2 | : |
ウシ、ヒト抗原と反応する。
マウス、ラット抗原とは反応しない。 |
OCG3 | : |
ウシ、ヒト、ラット、ウサギ、ブタ、ヤギ、ヒツジ抗原と反応する。
マウス抗原とは反応しない。 |
OCG4 | : |
ウシ、ヒト、ウサギ、ブタ、イヌ、ヤギ、ヒツジ、トリ抗原と反応する。
マウス、ラット抗原とは反応しない。 |
関連資料