製品説明
本酵素は、一本鎖特異的endonucleaseであり、DNA、RNA共に酸可溶性5’-Pのヌクレオチドに分解する。最終的に90%以上5’-Pモノヌクレオチドに分解する。また二本鎖核酸中の一本鎖部分にも作用し、これを分解する。
保存
-20℃
濃度
180 U/μl
形状
10 mM | 酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.6) |
150 mM | NaCl |
0.05 mM | ZnSO4 |
50% | グリセロール |
添付Buffer組成(10×)
300 mM | 酢酸ナトリウム(pH4.6) |
2,800 mM | NaCl |
10 mM | ZnSO4 |
活性の定義
熱変性仔牛胸腺DNAを基質として用い、37℃、pH4.6において、1分間に1 μgの酸可溶性物質を生成する酵素活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
30 mM | 酢酸ナトリウム緩衝液(pH4.6) |
100 mM | NaCl |
1 mM | ZnSO4 |
250 μg/ml | 基質DNA |
品質管理データ
用途
- DNA-DNAおよびDNA-RNAハイブリッド中の、一本鎖部分の除去
- 二本鎖DNAの末端の平滑化
- S1 mapping4)
起源
Aspergillus oryzae
一般的性質
- 分子量
32,000
糖タンパク質でZn2+を含む
- 至適pH
pH4.5付近(酢酸ナトリウム緩衝液)
- 補因子
Zn2+が必須
- 阻害剤2)
EDTA(1~20 mM)
リン酸化合物:リン酸(2 mMで50%阻害)、ピロリン酸(20 μMで50%阻害)、dAMP(85 μMで50%阻害)、dATP(1 μMで50%阻害)
- 安定性
0.4 M NaCl、0.6%SDS、0.8 M尿素が存在しても活性に影響はみられない3)。
40~50%ホルムアルデヒド存在下でも活性がみられるが、この場合は非存在下のときの10倍量の酵素が必要である。また、熱にも安定で基質が存在すると65~70℃でも活性を示す。