Tet System Approved Fetal Bovine Serum(FBS)は、Tet細胞株でテトラサイクリン調節性誘導能の機能試験
*を行い、その性能が発揮されることを確認した高品質のウシ胎児血清である。テトラサイクリン遺伝子誘導発現系での誘導機能が保証されたFBSをお届けできるのは、唯一、テトラサイクリン調節発現システムのライセンスを受けているTB USA社だけである。
- US-Sourced FBSは米国内で調達される高品質FBSである。
- USDA-Approved FBSは米国内で調達されたものではないため、お手軽な価格で提供しているが、US-Sourcedと同等の品質テストが行われている。
市販の他社血清の場合には、血清中のテトラサイクリン様活性によってTetシステムの調節誘導が大きな影響を受けることがある(図1)。細胞の増殖には影響のない「抗生物質フリー」な血清であっても、Tet調節下の遺伝子発現誘導を低下、消失させるテトラサイクリン様活性を示すことがある。Tet System Approved FBSを使用すれば、このような心配なしにTet-On/Tet-Off実験を行える。
* ClontechのTet System Approved FBSで行っている高感度な試験は、Tet-inducible Systemを使った機能的な試験であり、化学的分析で行うウシ胎児血清中テトラサイクリン存在試験とは異なる。
図1. ロットの異なるFBSによるCHO-AA8-Luc Tet-Offコントロール細胞株でのルシフェラーゼ活性の誘導
非誘導時の平均発現レベルは0.21 RLU(n=21, SD=0.07)、誘導時の発現レベルは123~3,176 RLUであった。RLU=相対光度