製品説明
Lenti-X 293T Cellsは、高力価なレンチウイルス産生を可能にするレンチウイルスパッケージング用細胞株である。この細胞株は、HEK293T細胞よりSV40 Large T Antigenを高レベルに発現する細胞株を限界希釈法により単離し、そこから更に高い形質転換能力と高いウイルス力価を得ることができる細胞株を選別したものである(他にアデノウイルスE1Aタンパク質を発現)(2)。
Lenti-X HT Packaging SystemおよびLenti-X Vectorと組み合わせて使用することにより、一般的な細胞株と比較して、対293FT細胞比で6倍以上、対野生型HEK-293細胞比で30倍以上の高力価のレンチウイルスが得られた(図1)。
図1. Lenti-X 293T細胞の優れたウイルス産生能
Lenti-X HTパッケージングシステムとpLVX-ZsGreen1ベクターを用いて3種類のパッケージング細胞からウイルスを含む上清を調製。このウイルス液を用いてHT1080細胞に感染させ、フローサイトメーターで導入効率を測定した。 内容
Lenti-X 293T Cell Line 1 ml(2.0×106 cells/tube)
保存
液体窒素
到着後、ただちに液体窒素中で保存する。
液体窒素保存ができない場合は、ただちに細胞を融解し、培養を行う。
推奨培地
Dulbecco's Modified Eagle's Medium (DMEM) with high glucose (4.5 g/l), 4 mM L-glutamine, and sodium bicarbonate (Sigma-Aldrich社 Code D5796)
10% Fetal Bovine Serum (FBS)
100 units/ml penicillin G sodium, 100 μg/ml streptomycin sulfate
1 mM sodium pyruvate (Sigma-Aldrich社 Code S8636)
注意
細胞融解後の培養にはコラーゲンコートディッシュの使用をお勧めします。
細胞の接着には最大48時間かかります。