周皮細胞は微小血管壁から単離された多能性の間葉系細胞である。血管形成、毛細血管系の構造的保全や血流調節において重要な役割を担うが、同時に血管外皮細胞腫と呼ばれる悪性腫瘍へ変化することがある。
周皮細胞は脂肪細胞、骨芽細胞、線維芽細胞、平滑筋細胞、食細胞(マクロファージ)への分化能力が確かめられている。
細胞数 | 5×105 viable cells/vial |
性状 | 第2継代細胞(融解・播種時) |
推奨播種密度 | 3,000~4,000 cells/cm2
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図1. ヒト周皮細胞(hPC-PL)
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図2. フローサイトメトリーによるhPC-PLの分析例
98%の細胞がCD146陽性である。
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周皮細胞増殖培地はすべての組織由来のヒト周皮細胞を
in vitroで培養するために最適化されている。
一般の培養培地では周皮細胞は増殖速度が遅く早期老化を起こす傾向があるが、PromoCell周皮細胞増殖培地は細胞増殖と多能分化能の維持のために最適化されている。周皮細胞増殖培地2は、低血清培地であり、従来品よりもロット間差を低減した細胞培養が可能である。
培地(Ready-to-use)は500 mlの基本培地のボトルと、SupplementMixのバイアルから成っている。基本培地にSupplementMixを添加すると完全培地ができる。
周皮細胞増殖培地2:Pericyte Growth Medium2 (Ready-to-use)
内容:500 mlの基本培地のボトルと、添加因子セットSupplementMix
*のバイアルから成る。基本培地にSupplementMixを添加すると完全培地ができる。
* 添加因子セットについて
SupplementMixは、添加因子が1本のバイアルに混合された製品である。
培地製品の構成について(PromoCell社資料)
継代用試薬キット:
Accutase-Solution, primary human cell culture tested(製品コード C-41310)