CAR Receptor Booster

組換えアデノウイルスの形質導入効率を向上
  • アデノウイルス感染効率の低い造血細胞やCHO細胞など様々な細胞への組換えアデノウイルスの形質導入効率を向上
  • ターゲット細胞表面に一過的にアデノウイルス受容体タンパク質CARを上昇させる
  • ウイルス感染前にターゲット細胞を2時間反応させるだけの簡単操作
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
631470

CLN

Clontech
CAR Receptor Booster
ライセンス
20回 ¥63,000
説明書・データシート・ベクター情報
Z1470N

エコトロピックなレトロ/レンチウイルス用のEcotropic Receptor Booster、
アンフォトロピックなレトロウイルス用のAmphotropic Receptor Boosterはこちら

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製品説明

CAR Receptor Boosterはアデノウイルスによる遺伝子導入が難しい細胞を処理することにより、アデノウイルスによる形質導入を可能とする製品である。さらに、本製品により、様々な細胞でアデノウイルス形質導入効率を向上させることができる。本製品のアデノウイルス受容体タンパク質CAR(Coxsackie-Adenovirus Receptor)をコートされたエキソソーム様小胞が、ターゲット細胞の細胞膜と融合することにより、一過的に細胞膜表面上のCAR密度が上昇する。その結果、通常アデノウイルスが感染しにくい造血細胞やCHO細胞に、組換えアデノウイルスを効率良く感染させることが可能となる(図1、2)。

使用法は、6ウェルプレートの1ウェル中の細胞を10~20 μlのCAR Receptor Boosterで2時間処理し、細胞膜と融合させる。細胞表面のCARレセプター量が上昇するため、組換えアデノウイルスの形質導入効率が向上する。

図1. hMSC細胞へのアデノウイルス感染
CAR Receptor Boosterで処理することにより、アデノウイルスの感染が難しいヒト間葉系幹細胞に感染させることができた。アデノウイルス感染の24時間前にヒト間葉系幹細胞を6 wellプレートに播種し、CAR Receptor Booster 20 μlで37℃、2時間反応を行った。その後、Adeno-X ZsGreen1 virus(MOI=~190)を加えた。感染24時間後に蛍光度の測定を行った。



図2. CHO細胞へのアデノウイルス感染
CHO-K1細胞をCAR Receptor Boosterによって前処理することにより、アデノウイルスによる遺伝子導入が促進された。形質導入の24時間前にCHO-K1細胞を播種し、プロトコールに従ってCAR Receptor Booster 10 µlで2時間処理を行った。Adeno-X LacZ Virus(MOI=34)を感染させ、72時間後、β-ガラクトシダーゼの発現量を染色により調べた。CAR Receptorにより前処理を行ったCHO-K1細胞でのみ、アデノウイルスによる遺伝子導入が確認された。



図3.CAR Receptor Boosterはエキソソーム様小胞にCARレセプターが濃縮されている。
ウイルス感染前に細胞を本試薬により処理し、細胞表面上でアデノウイルスレセプター濃度を上昇させることにより、形質導入効率を向上させる。この試薬を使用することにより、造血細胞などへ組換えアデノウイルスを効率よく感染させることができる。

内容

CAR Receptor Booster  200 μl

保存

-70℃
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