製品説明
NucleoSpin Plasmid/NucleoSpin Plasmid (NoLid) はプラスミドミニプレップ用の製品であり、小スケールの大腸菌培養液から迅速にシーケンスグレードのプラスミドDNAを精製できるスピンカラムである。1~5 ml大腸菌培養液から~25 μg、5~10 ml大腸菌培養から~40 μgのプラスミドDNAを精製できる。
NucleoSpin Plasmid (NoLid) のスピンカラムは蓋のない形状であり、スピンカラム以外の製品内容および仕様はNucleoSpin Plasmidと同じである。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | ミニスピンカラム |
推奨する大腸菌培養液量 | 1~5 ml(標準プロトコール) |
5~10 ml(サポートプロトコール) |
プラスミドDNAサイズ | <25 kb |
回収量 | <25 μg(1~5 ml 大腸菌培養液) |
<40 μg(5~10 ml 大腸菌培養液) |
A260/280 | 1.80~1.85 |
溶出液量 | 50 μl |
精製時間 | 25分 |
結合容量 | 60 μg |
【注】低コピープラスミドの精製(サポートプロトコール)には使用するバッファー量を増やす必要があるため、追加バッファーが必要です。NucleoSpin Plasmid Buffer Set(製品コード 740953)をご利用ください。
内容
・Resuspension Buffer A1
・Lysis Buffer A2
・Neutralization Buffer A3
・Wash Buffer AW
・Wash Buffer A4
・Elution Buffer AE
*
・RNase A(凍結乾燥品)
・NucleoSpin Plasmid Columns/NucleoSpin Plasmid (NoLid) Columns
・Collection Tubes
* 5 mM Tris-HCl、pH8.5
1403から始まるLot番号以降の製品には、Lysis Buffer A2にpH指示薬LyseControlが添加されています。アルカリ溶解、中和反応が可視化され、より使いやすくなりました。pH指示薬以外の性能面の変更はありません。
キット以外に必要な試薬、器具(主なもの)
試薬
・96~100%エタノール
器具
・1.5 mlマイクロチューブ
・ピペットチップ(滅菌済)
・ピペット
・微量高速遠心器
・ヒートブロック
保存
室温
(RNase Aを添加したBuffer A1は4℃で保存する。6ヵ月間安定)
※Buffer A2にはSDSが含まれているため、20℃以下で保存すると、沈殿が生じることがある。
沈殿が生じた場合は、30~40℃で数分間、ボトルを保温し、混合して溶解した後に使用する。
操作手順
用途
- 収量が必要なプラスミドミニプレップに最適
- グラム陽性菌からのプラスミド調製(サポートプロトコール)
- 調製プラスミドはシーケンス、クローニング、形質転換などに使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。