Cycleave RT-PCR Giardia (18S rRNA) Detection Kit

ジアルジアの検出
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
CY231

TKR

タカラバイオ(株)
Cycleave RT-PCR Giardia (18S rRNA) Detection Kit
労働安全衛生法 安全データシート(SDS)添付
50回 ¥84,000
説明書・データシート・ベクター情報
CY231
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

【重要なお知らせ】
弊社リアルタイムPCR装置「Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズ」において弊社遺伝子検査キットを使用する場合の解析条件を変更いたしました。
変更の詳細はこちら
取扱説明書およびその他製品に付随する文書は、順次更新予定です。

製品説明

ジアルジア症はジアルジア(Giardia lamblia:異名G. intestinalisまたはG. duodenalis)の感染によって引き起こされる下痢症疾患である。ジアルジアは別名ランブル鞭毛虫とも呼ばれる鞭毛虫類に属する原虫で、ヒトや動物(ネコ、イヌ、ウシ、鹿など)の腸に寄生し、糞便中に感染性を持ったシストが大量に排出され、汚染された食品や飲料水を介してヒトに経口感染する。シストは感染力が強く、水中で数ヵ月程度は感染力が衰えないという報告もあり、小型であるため浄水処理により完全除去が難しく塩素消毒にも抵抗性を示す。「感染症新法」において、ジアルジア症は5類感染症(全数把握疾患)に指定されている。検出方法としては、蛍光抗体染色やヨード・ヨードカリ染色による検鏡法で原虫の確認が行われている。

本製品は、ジアルジア18S rRNA遺伝子をターゲットとしてゲノムDNA上の遺伝子に加え、ジアルジア由来RNAを逆転写したcDNAも検出するキットである。ゲノムDNAに対しRNAはコピー数が多いことが知られているため、RNAを対象としたリアルタイムPCR法(リアルタイムRT-PCR法)により微量のジアルジアを検出できる。リアルタイムPCR法は、簡便性、迅速性、反応特異性の高さから、近年、環境衛生管理の分野において急速に普及している。ジアルジアの検出においても、有効活用されることが期待されている。

本キットの増幅反応には、Hot Start PCR用酵素のTaKaRa Ex Taq Hot Start Versionを使用しており、反応液調製時などサイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を抑制しながら高感度の検出が可能である。増幅産物の検出にサイクリングプローブ法を採用している。この方法はRNAとDNAからなるキメラプローブとRNase Hの組み合わせによる高感度な検出方法で、非常に特異性の高い検出が可能である。
本キットには、ジアルジア18S rRNA遺伝子を検出するためのFAM標識プローブ、インターナルコントロールDNAとインターナルコントロール検出用のROX標識プローブが含まれており、2波長を同時にモニタリングすることで、1本のチューブでジアルジア遺伝子の検出とインターナルコントロールDNAの検出による偽陰性の確認試験が可能である。
Giardia Positive Controlを用いて検量線を作成することでサンプル中に含まれるジアルジアの定量も可能である。
厚生労働省健康局水道課長通知「健水発0302第2~4号」(平成24年3月2日発付)「水道に関するクリプトスポリジウム等の検出のための検査方法の見直し等について」に遺伝子検出法が収載されました。
詳しくはこちらをご覧ください。

内容

(50回反応分、25 μl反応系)
1.5×PrimeScript RT Master Mix5×conc.100 μl
2.2×Cycleave Reaction Mixture (Giardia)2×conc.625 μl
3.Giardia Primer/Probe Mix(FAM, ROX)*15×conc.250 μl
4. RNase Free dH2O 1 ml
5.Lysis Buffer625 μl×4
6.Proteinase K50 μl
7. dH2O (for Dilution)150 μl
8. Giardia Positive Control *2 1×105 copies/μl50 μl
9. EASY Dilution (for Real Time PCR) 1 ml×2

*1蛍光標識プローブを含んでいるので、遮光すること。
*2リアルタイムPCR コンポーネント(1~4)に誤って混入すると、正しい検出反応を行うことができなくなる。開封後は、PCRコンポーネント(1~4)は付属のキットケースに移し、別個に保存する。

保存

-20℃

キット以外に必要な機器、試薬(主なもの)

【機器】
リアルタイムPCR装置および専用チューブ
 ・Thermal Cycler Dice Real Time System III with PC(製品コード TP970)*3
 ・Thermal Cycler Dice Real Time System II(製品コード TP900/TP960:終売)*3
 ・Thermal Cycler Dice Real Time System Lite(製品コード TP700/TP760:終売)*3
食品環境検査用ソフトウェア
または、Thermal Cycler Dice Real Time System Software
 ・Applied Biosystems 7500 Fast Real-Time PCR System(Thermo Fisher Scientific社)など
*3 チューブ1本ごとにフラットキャップが付いているキャップ付き0.1 mlまたは0.2 ml 8連チューブをThermal Cycler Dice Real Time System専用として販売している。チューブ間のコンタミネーションリスクを軽減できる。
   0.1 ml 8-strip tube, individual Flat Caps(製品コード NJ902):TP970用
   0.2 ml 8-strip tube, individual Flat Caps(製品コード NJ600):TP900/TP960/TP700/TP760用(対象機種は全て終売)

【その他】
1,000 μl、200 μl、20 μl、10 μl 各マイクロピペット
マイクロピペット用チップ(疎水性フィルター付)
卓上遠心器
微量高速遠心機

検出可能な種

検出が可能であった種:
  Giardia lamblia(Assemblage A)

Giardia Primer/Probe Mix の配列情報から検出が可能と推測される種:
  Giardia lamblia(Assemblage B、Assemblage C 、Assemblage D、Assemblage E)
  Giardia psittaci
  Giardia microti

以下の種について、クロス反応がないことを確認している。
  Cryptosporidium parvum

補足資料

Thermal Cycler Dice Real Time Systemシリーズ「食品環境検査用ソフトウェア」を使用の場合に便利な“Quick Manual”を用意している。
キットに添付の取扱説明書とあわせて使用する。
定性解析(+/-判定)用(PDF、946 K) 定量解析(絶対定量モード)用(PDF、993 K) リアルタイムPCRによるクリプトスポリジウム、ジアルジア検出(PDF、1.12 MB)

遺伝子検出・検査 関連試薬の選択フローをご利用ください

分野別の試薬選択フロー
手法別の試薬選択フロー

「遺伝子検査(食品・水質・家畜他)」関連のお役立ち情報専用ページもご参照ください。
注意事項
  • 本製品は食品分析および環境分析用試薬です。ヒト、動物への医療、臨床診断には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。検査結果判定により発生する問題に関してタカラバイオ株式会社は一切の責任を負いません。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。