TransIT-Lenti Transfection Reagentは、接着性のヒトHEK293T細胞にパッケージングベクターとウイルスベクターを効率よくコトランスフェクションし、組換えレンチウイルス粒子を産生できるトランスフェクション試薬である。
TransduceIT Transduction Reagentは臭化ヘキサジメトリン(hexadimethrine bromide溶液であり、ウイルスによる遺伝子導入効率の向上に汎用的に利用されている。
図1.高ウイルスタイター
6ウェルプレート中の接着性293T/17細胞にGFP発現レンチウイルスベクターとパッケージングMixを、
TransIT-Lenti Transfection Reagent、A社製品1、A社製品2、25 kDaポリエチレンイミン(PEI)、またはリン酸カルシウム法(CaPO4 ppt)によりコトランスフェクションした。培養上清を0.45 μmフィルター濾過後、293T/17細胞への感染によりウイルスタイターを測定した。感染72時間後にGFP発現細胞をフローサイトメーターにより測定した。
図2.高トランスフェクション効率
6ウェルプレートで培養した接着性293T/17細胞にGFP発現レンチウイルスベクターとパッケージングMixを本製品によりコトランスフェクションした。48時間後にフローサイトメーターによりGFP陽性率を測定した。
図3.作製レンチウイルスベクターの導入効率
(A) | TransIT-Lenti Transfection ReagentまたはA社製品を使用し、GFP発現レンチウイルスベクターから組換えレンチウイルス粒子を作製した。パッケージング細胞の培養上清を0.45 μmフィルターでろ過後、凍結した。96ウェルプレートで培養した運動神経細胞へ、各1 μlのレンチウイルス溶液で感染した。72時間後にGFP陽性率をフローサイトメーターで測定した。 |
(B) | 35 mmディッシュで培養した運動神経細胞にTransIT-Lenti Transfection Reagentを用いて作製したレンチウイルスを感染した。72時間後に蛍光顕微鏡観察した。 |