製品説明
植物の病害管理において、迅速かつ正確な病原体検出は初期対応の鍵となります。
NucleoSpin Plant Pathogenは、タバコ、ピーマン、カリフラワー、ブロッコリー、大根、麻、ホップなどのさまざまな植物組織から核酸(RNAおよびDNA)を効率的に抽出・精製するために設計されたキットです。病原体ウイルスに感染した植物材料をサンプルとして使用した場合、ウイルス核酸を含んだ核酸溶液を得ることができます。均一な収量と純度により、qPCRやcDNA合成など下流解析の再現性と信頼性を向上させ、植物病原体検出のワークフローを大幅に効率化することが可能です。
図1.各組織からのタバコモザイクウイルス(TMV)の検出
TMVが感染したタバコの葉柄、茎、および花弁の各組織から本製品を用いて核酸を精製した。
精製した核酸を鋳型として、
One Step TB Green PrimeScript RT-PCR Kit II(Perfect Real Time)(製品コード RR086A/B)を用いてRT-qPCRを実施したところ、いずれの組織からも問題なくTMV RNAを検出できた。

TMV:タバコモザイクウイルス(RNAウイルス)
PMMoV:トウガラシ微斑ウイルス(RNAウイルス)
HLVd:ホップ潜在性ウイロイド
CaMV:カリフラワーモザイクウイルス(DNAウイルス)
図2.様々な植物サンプルからの病原体ウイルスの検出
病原体ウイルスが感染した6種類の植物サンプル(葉と乾燥した花の混合物)から本製品を用いて核酸を精製した(それぞれn=2またはn=3で実施)。精製した核酸を鋳型として、RT-qPCRまたはqPCRを実施したところ、いずれのサンプルからも感染ウイルス核酸を検出できることが示された。
| 原理 | シリカメンブレン法 |
| 形状 | ミニスピンカラム |
| サンプル量 | 100 mgまでの植物試料(葉、茎、根など) |
| 精製サイズ | > 200 nt |
| 標準的RIN* | 7~9(試料に影響を受ける) |
| A260/A230 | ~2(試料に影響を受ける) |
| A260/A280 | 1.9~2.1(試料に影響を受ける) |
| 収量 | 2~20 μg |
| 溶出液量 | 50 μl |
| 精製時間 | 25分/6 prep(溶解時間除く) |
| 結合容量 | 200 μg |
*RNA integrity number
内容
Lysis Buffer PFL
Reduction Buffer PFR
Binding Buffer PFB
Wash Buffer PFW1
Wash Buffer PFW2 (concentrate)
RNase-free H2O
NucleoSpin Plant Pathogen Columns (light blue rings)
Collection Tubes (2 mL)
Collection Tubes (1.5 mL)
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
試薬
- 96~100%エタノール(バッファー PFW2 の調製用)
器具
- ピペット
- ピペットチップ
- NucleoSpin Bead Tubes Type G(Beadによるサンプル破砕を行う場合)
- NucleoSpin Filters(Beadによるサンプル破砕を行う場合)
装置
- 微量高速遠心機
- 破砕機(ホモジナイザー、ビーズ破砕機等)
- サーモシェーカー、または恒温水槽
保存
室温
※低温での保管を行った場合、沈殿が生じる場合があります。
沈殿が生じた場合は、使用前に40℃でボトルを保温し、完全に溶解した後に使用してください。
操作手順
用途
qRT-PCR、cDNA合成、ノーザンブロッティングなど
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。