クロマチン解析は、DNAとヒストンなどのタンパク質から構成されるクロマチンの構造や状態を解析し、遺伝子発現制御の仕組みを明らかにする手法です。
ATAC-SeqやChIP-Seqなどを用いて、転写因子の結合部位やヒストン修飾、クロマチンの開閉状態を網羅的に解析することで、転写因子を中心とした遺伝子制御ネットワークや、細胞状態・疾患に伴うエピジェネティックな変化を高解像度で理解することが可能です。
| アプリケーション | 解析対象 | 特長 | 主な用途 | |
|---|---|---|---|---|
| クロマチンアクセシビリティ | ATAC-Seq解析 | クロマチンアクセシビリティ (開いたDNA領域) |
Tn5トランスポゼースで開いた領域を切断・タグ付け | エンハンサー予測、転写制御領域解析 |
| タンパク質-DNA相互作用解析 | ChIP-Seq解析 | DNA結合タンパク質 (転写因子・ヒストン修飾) |
抗体で免疫沈降してDNAを回収 | 転写因子の結合部位解析、ヒストン修飾マッピング |
| CUT&RUN解析 | DNA結合タンパク質 (おもに転写因子) |
抗体+MNaseで近傍DNAを切断・回収 | 転写因子の結合部位解析、少量細胞解析 | |
| CUT&Tag解析 | DNA結合タンパク質 (おもにヒストン修飾) |
抗体+Tn5トランスポゼースでその場でタグ付け | ヒストン修飾マッピング、少量細胞解析 | |
| TIP-ChIP解析 | DNA結合タンパク質 | ChIPとTn5トランスポゼース技術の融合系 | 少量細胞、多検体のChIP-Seq解析 | |
| DNA-RNAハイブリット構造解析 | R-loop解析 | DNA-RNAハイブリッド構造 (R-loop構造) |
S9.6抗体でR-loopを検出 | 転写ストレス、ゲノム不安定性解析 |
| 3Dゲノム構造解析 | Hi-C解析 | 3Dゲノム構造 (染色体相互作用) |
クロスリンク+近接ライゲーション | 染色体高次構造、TADやLoop解析 |
組織や細胞検体を送付いただき、Tn5トランスポゼースによる網羅的なオープンクロマチン領域解析を行います。マッピング結果は、UCSCゲノムブラウザにて閲覧可能な形式で納品いたします。
組織や細胞検体を送付いただき、クロマチン免疫沈降(ChIP-Seq)を行います。バリデーション済み抗体も多数ご用意しております。マッピング結果は、UCSCゲノムブラウザにて閲覧可能な形式で納品いたします。
ChIP-Seqと比べて少ない検体量に対応し、低バックグラウンドで高解像度なピークを検出します。
最大96検体分のChIP-Seq解析をハイスループットで実施できるよう開発された次世代ChIP技術です。複数検体を同一反応系で処理することで、技術的ばらつき(バッチ効果)を低減します。
DNA-RNAハイブリッド構造(R-loop)領域をゲノムワイドに解析します。CUT&Tag解析法を利用しているため、少ない検体量で高感度な解析が可能です。
染色体間および遠位ゲノム領域の相互作用を解析し、核内三次元ゲノム構造を可視化します。Topologically Associating Domains(TAD)やクロマチンループの同定、遺伝子発現制御に関わるエンハンサー・プロモーターの構造評価に利用可能です。