製品説明
Lenti-X Acceleratorは磁性ビーズを用いて、レンチウイルスおよびMMLV、MSCVベースのレトロウイルスを効率良く迅速に細胞へ導入するための試薬である。ウイルスと磁性ビーズをあらかじめ20分間プレインキュベーション後、ウイルス・磁性ビーズ混合液を細胞に添加し、5分間インキュベートするだけでよく、感受性細胞にも適している。
Lenti-X Acceleratorに含まれる磁性ビーズは選択的にウイルス粒子と結合し、磁性プレート (Magnetic Separator for Cell Culture)上で細胞に接触し導入される。細胞表面にウイルスが濃縮されることにより、導入効率が飛躍的に向上する(図1)。Lenti-Xベクターを用いた比較では、ポリブレンによる一晩培養と同じ効果をLenti-X Acceleratorではわずか5分間の処理により得ることができる(図2)。
Lenti-X Accelerator Starter Kitは6-、12-、24-、96-ウェルの培養細胞プレートの全てに対応できる強力なMagnetic Separator for Cell Cultureを含む。(図3)。
図1. Lenti-X Acceleratorを用いたウイルス導入
磁性ビーズと結合したウイルス粒子はMagnetic Separatorにより、単層細胞表面上に濃縮される。ウイルスと磁性ビーズを結合させるため、20分間プレインキュベーションを行った後、わずか5分間のインキュベーションで形質導入が行える。そのため、O/Nインキュベーションを必要とするポリブレン法よりも、大幅に導入時間が短縮できる。導入時間が短いため、感受性細胞にウイルス上清を暴露する時間を短縮できる。
図2. Lenti-X Acceleratorは25分のプロトコールで高い導入効率を得られる
ZsGreen1発現Lenti-XベクターをHT1080細胞へ形質導入した。Lenti-X Accelerator bead(8 μl)を200 μlウイルス上清(約1×106 total IFU)と20分間プレインキュベーションし、Magnetic Separator上の細胞培養プレートへ添加し5分間インキュベーションを行った。同じように6 μg/mlポリブレン存在下で同量ウイルスの導入を、O/Nインキュベーションにより行った。さらに72時間、37℃で培養し、フローサイトメトリーを用いて形質導入された細胞数(%)を確認した。
図3. Starter KitにはLenti-X AcceleratorとMagnetic Separatorが含まれる 用途
レンチウイルスおよびレトロウイルスを用いた形質導入
内容
製品コード | 製品名 | Lenti-X Accelerator | Magnetic Separator for Cell Culture |
631254 | Lenti-X Accelerator Starter Kit | 400 μl | 1個 |
631255 | Magnetic Separator for Cell Culture | ‐ | 1個 |
631256 | Lenti-X Accelerator | 400 μl | ‐ |
631257 | Lenti-X Accelerator | 1,000 μl | ‐ |
保存
4℃。凍結保存不可。