製品説明
NucleoSpin gDNA Clean-up XSは微量DNA溶液から3ステップで長鎖DNAのクリーンアップや濃縮を行うためのキットである。DNAサンプルから様々な夾雑物(塩、酵素、ヌクレオチド、標識dNTPなど)を効果的に除去でき、従来の遠心DNA濃縮カラムに代わるDNAクリーンアップカラムである。メンブレンの直径を小さくして独自のカラム形状を採用することにより少量での溶出が可能となり、リアルタイムPCRやSTR解析などに使用可能な高濃度DNAを得ることができる。従来のDNA濃縮カラムと比較して、NucleoSpin gDNA Clean-up XSはより短時間でDNA精製を行うことができる(NucleoSpin gDNA Clean-up XS:20分、遠心DNA濃縮カラム:1時間)。
原理 | シリカメンブレン法 |
形状 | XSスピンカラム |
サンプル量 | <400 μl DNA水溶液(<2 μg DNA) |
精製サイズ | 100 bp~約50 kb |
回収率 | 60~70% |
A260/280 | 1.8~1.9 |
溶出液量 | 6~10 μl |
精製時間 | 20分 |
結合容量 | 3 μg |
内容
・Binding Buffer NT
・Wash Buffer B5 (Concentrate)
・Elution Buffer BE
・NucleoSpin gDNA Clean-up XS Columns (light green rings)
・Collection Tubes(2 ml)
保存
室温
操作手順
| DNAをBuffer NTを用いて、高濃度カオトロピック塩存在下でメンブレンに結合させる。エタノールを含むバッファーを用いて1回洗浄することにより、夾雑物が除去される。精製DNAは弱アルカリ性のBuffer BE(5 mM Tris-HCl, pH8.5)または純水による低イオン強度条件により溶出される。 |
用途
- 抽出済DNA溶液からのDNAの再精製と濃縮
- 酵素反応液中のDNAの精製と濃縮
- 精製DNAはqPCR、酵素反応、サザンブロッティング、STR解析等に使用可能
NucleoSpinはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。