Western BLoT HRP Substrateシリーズ

Western BLoT HRP Substrateシリーズは、ウェスタンブロット検出において、タンパク質を転写したメンブレン上で反応した西洋ワサビペルオキシダーゼ（HRP）標識抗体を検出するための化学発光基質である。

Western BLoT Chemiluminescence HRP Substrate（製品コード T7101A/B）は、X線フィルムを用いた検出に適した感度を提供する。Western BLoT HRP Substrateシリーズの中で最もベーシックな基質で、強い発光シグナルが持続するため、短い露光時間でも検出ができ、繰り返しての検出も可能である。
他社同等品との発光強度の比較

Western BLoT Quant HRP Substrate（製品コード T7102A/B）は、CCDカメラを用いたウェスタンブロット検出のために開発された化学発光基質で、幅広いタンパク質濃度域で直線性を示し、また、高いタンパク質濃度でも基質が枯渇することが少ないため、高い直線性と幅広いダイナミックレンジを持つというCCDカメラの利点を最大限に利用できる。また、発光の持続時間が極めて長く、シグナルが強く、バックグラウンドが非常に低いため、露光時間を長くして少量のタンパク質を検出することが可能である。
安定した発光の持続を確認

Western BLoT Hyper HRP Substrate（製品コード T7103A/B）は、Western BLoT Quant HRP Substrateの使い易さ、高い定量性という特長を維持しながら、更なる高感度を追求して設計された製品である。少量のタンパク質の検出や、ごく限られた量の一次抗体しか使用できず高い希釈率が求められる場合、一次抗体のアフィニティーが比較的低い場合など、高い検出感度が要求される場合に適している。
少量の抗体で感度よく検出可能

Western BLoT Ultra Sensitive HRP Substrate（製品コード T7104A/B）は、Western BLoT HRP Substrateシリーズ中で最も高感度な検出試薬で、生じるシグナルが極めて強く、フェムトグラム・オーダーのタンパク質を検出できる。
検出感度と抗体使用量
Western BLoT Ultra Sensitive HRP Substrateを用いた超高感度検出

Western BLoT Quant HRP SubstrateおよびWestern BLoT Hyper HRP SubstrateはX線フィルムでの検出に使用することもできる。ただし、X線フィルムのダイナミックレンジはCCDカメラに比べると狭いため、得られるデータの定量性は低くなる。
Western BLoT Ultra Sensitive HRP SubstrateもX線フィルムでも高感度に検出することが可能だが、発光強度が極めて高いため、X線フィルムを用いて検出する場合は、露光時間の短縮や抗体の希釈などが必要となる。

製品名	特長	検出限界	検出	使用可能なメンブレン
Western BLoT Chemiluminescence HRP Substrate	他社同等品に比べて発光が強く、 明瞭なシグナルを示す。	ピコグラム	X線フィルム	ニトロセルロース、PVDF
Western BLoT Quant HRP Substrate	安定した発光で長く持続。高感度で3オーダーの定量性。	低ピコグラム	CCDカメラ、 X線フィルム	ニトロセルロース、PVDF
Western BLoT Hyper HRP Substrate	少量の抗体で感度良く検出可能	中フェムトグラム	CCDカメラ、 X線フィルム	二トロセルロース、PVDF
Western BLoT Ultra Sensitive HRP Substrate	シリーズの中で最高感度	低フェムトグラム	CCDカメラ、 X線フィルム	二トロセルロース、PVDF

Western BLoT Quant HRP Substrate、Western BLoT Hyper HRP Substrateと他社同等品との比較

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