pCold™ TF DNA

TFタグ融合発現ベクター
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
3365

TKR

タカラバイオ(株)
pCold™ TF DNA
25 μg ¥141,000
説明書・データシート・ベクター情報
3365
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製品説明

pCold TF DNAは、大腸菌シャペロンの一種であるトリガーファクター(Trigger Factor;TF、分子量48 kDa)を可溶化タグとする融合型のコールドショック発現ベクターである。pCold DNAシリーズ同様、大腸菌コールドショック遺伝子の一つであるcspA遺伝子のプロモーターを利用しており、このcspAプロモーターの下流に5'非翻訳領域(5'UTR)、TEE*配列、Hisタグ配列、TFタグ配列、multicloning siteが配置されている。また、プロモーターの下流には発現を厳密に制御するためのlac operatorが挿入されている。TFタグとMCSの間にはHRV 3C Protease、Thrombin、Factor Xaの認識配列があり、発現後の融合タンパク質からのタグの除去に利用することができる。
コールドショック発現系は、低温で発現誘導するため、宿主大腸菌由来タンパク質の合成が抑制され、目的タンパク質のみを高効率で得ることができ、従来の大腸菌発現系と比較して発現量や可溶性度の向上が期待できる。 さらに、TFの可溶化タグ機能およびシャペロン機能により、これまで発現が困難であった遺伝子を、より高い確率で可溶化タンパク質として発現させることが可能となる。
* translation enhancing elementの略称で、翻訳を促進する機能を有する。


図1. pCold TF DNAのマップ

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-20℃

GenBankへの登録

Accession No. :AB213654

特長

  • 高い生産効率:目的融合タンパク質が、最大で宿主大腸菌内タンパク質の60%に達する。
  • 発現確率の向上:TFタグの効果により、T7系や従来のpCold発現系では発現しない多くのタンパク質の発現が可能である。
  • 可溶性発現の向上:TFタグの効果により、T7系や従来のpCold発現系では不溶性発現だった多くのタンパク質が可溶性発現する。
  • 精製が簡単:Hisタグを利用して容易に融合タンパク質が精製ができ、精製後は3種類のプロテアーゼによりタグ配列を除去することが可能である注)
  • 幅広いホストで使用可能:大腸菌に由来するcspAプロモーターにより転写されるので、ほとんどすべての大腸菌が宿主として使用できる。
(注)目的タンパク質によってはTFとの相互作用により、切断後もTFが目的タンパク質から離れないことがあります。Q&A Q13をご参照ください。

コールドショック発現ベクター 製品ガイド

下記よりPDFでご覧いただけます。
印刷物はこちらからご請求ください。

使用上の注意

本製品は研究目的にのみ使用が許可されています。本製品または、本製品を利用して製造したものを商業目的で使用する際は、ライセンス付のベクター製品をご購入ください。この製品については営業推進部までお問い合わせください。また、本製品、その構成部分またはその誘導体、ならびにこれらで製造されたものを第三者に譲渡(無料配布、販売)できません。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
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