pCold TF DNAは、大腸菌シャペロンの一種であるトリガーファクター(Trigger Factor;TF、分子量48 kDa)を可溶化タグとする融合型のコールドショック発現ベクターである。pCold DNAシリーズ同様、大腸菌コールドショック遺伝子の一つである
cspA遺伝子のプロモーターを利用しており、この
cspAプロモーターの下流に5'非翻訳領域(5'UTR)、TEE
*配列、Hisタグ配列、TFタグ配列、multicloning siteが配置されている。また、プロモーターの下流には発現を厳密に制御するための
lac operatorが挿入されている。TFタグとMCSの間にはHRV 3C Protease、Thrombin、Factor Xaの認識配列があり、発現後の融合タンパク質からのタグの除去に利用することができる。
コールドショック発現系は、低温で発現誘導するため、宿主大腸菌由来タンパク質の合成が抑制され、目的タンパク質のみを高効率で得ることができ、従来の大腸菌発現系と比較して発現量や可溶性度の向上が期待できる。
さらに、TFの可溶化タグ機能およびシャペロン機能により、これまで発現が困難であった遺伝子を、より高い確率で可溶化タンパク質として発現させることが可能となる。
* translation enhancing elementの略称で、翻訳を促進する機能を有する。
図1. pCold TF DNAのマップ Accession No. :AB213654
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