PrimeSTAR®シリーズの基本的な特長

PrimeSTARシリーズはα型酵素をベースとしています。α型酵素は正確性が高く、クローニングなどエラーを極力避けてPCRを行いたい場合に適しています。一方でα型酵素は反応時間が長いことや増幅効率が低いこと、鋳型DNA量の許容範囲の狭さなどのいくつかの問題点が指摘されていました。
それらの問題点を克服し、「快適に使える」「反応効率も良い」高正確性酵素として開発されたのがタカラバイオのPrimeSTARシリーズです。

PrimeSTARシリーズと各種PCR酵素との正確性の比較

【方法】
λDNA(製品コード 3010)を鋳型とし、任意の領域(10 kb)をPrimeSTARシリーズ、TaKaRa Taq、およびA社高正確性PCR酵素を用いてPCR増幅を行いました。その後、ベクターにクローニングし、複数クローンをピックアップして増幅領域のエラー率をシーケンスで確認しました。

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正確性の比較

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酵素名総エラー数解析数
(bp)
エラー率TaKaRa Taqを1とした
ときの正確性(相対割合)
PrimeSTAR Max DNA Polymerase Ver.22791,7600.00025%423
PrimeSTAR GXL Premix Fast, Dye plus10920,4210.0011%98
PrimeSTAR GXL DNA Polymerase13801,6570.0016%66
A社高正確性PCR酵素32890,7300.0036%30
PrimeSTAR LongSeq DNA Polymerase34880,8330.0039%28
TaKaRa Taq296277,1160.1068%1

基本性能早見表

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製品名成功率正確性高速反応増幅サイズ
(ヒトゲノム)
Dye
PrimeSTAR Max DNA Polymerase Ver.2★★★★★★★★★★★★★≦15 kb
PrimeSTAR Max DNA Polymerase★★☆★★★★★★★★★★≦6 kb
PrimeSTAR GXL Premix Fast★★★★★★★★☆★★★★★≦30 kb
PrimeSTAR GXL Premix Fast, Dye plus★★★★★★★★☆★★★★★≦30 kb
PrimeSTAR GXL DNA Polymerase★★★★★★★★☆★★≦30 kb
PrimeSTAR LongSeq DNA Polymerase★★★★★★★★★★★★≦50 kb
PrimeSTAR HS DNA Polymerase★★★★★★☆★★≦8.5 kb
★:1 ☆:0.5

PrimeSTARシリーズの各酵素の特長

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PrimeSTAR各シリーズの特長
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