製品説明
NucleoSnap Finisher Midi/Maxiは、プラスミドDNA溶液精製のために行う従来のイソプロパノール沈殿および遠心ステップの代わりに、新規開発のNucleoSnapカラムを用いた吸引法により、迅速に多サンプルのDNA溶液の沈殿および濃縮を行うことができる。
原理 | シリカメンブレン法/核酸の沈殿、ろ過 |
形状 | NucleoSnapカラム |
サンプル | 陰イオン交換クロマトグラフィー精製溶出後のプラスミド溶液 |
対応可能なベクターサイズ | ≦25 kb |
回収率 | 90~100% |
溶出液量 | ≧100 μl |
精製時間 | <10分/12 preps |
適応キット | Midi:NucleoBond Xtra Midi (EF), PC20, PC100
Maxi:NucleoBond Xtra Maxi (EF), PC500 (EF) |
結合容量 | 1.5 mg |
操作手順
プラスミドDNA溶液に Precipitation Buffer FBを加え、NucleoSnap Finisher Columnにロードする。吸引システムでDNA沈殿をろ過後、Wash Bufferで洗浄して塩や不純物を除く。
その後、カラムの上部を分離して、エッペンチューブに装着し、エンドトキシンフリーのH
2O-EFを加え、遠心操作で精製プラスミドを溶出する。
内容
・Buffer FB
・Buffer A4 (concentrate)
・H2O-EF
・NucleoSnap Finisher Columns
・Collection Tubes
保存
室温
本製品以外に必要な試薬、機器(主なもの)
・Vacuum Manifold(NucleoVac 24 Vacuum Manifold(製品コード 740299)など)
・Vacuum pump(-0.3 barで使用可能なもの)
・微量高速遠心機
・遠心チューブ(2 ml)
図. NucleoSnap FinisherによるプラスミドDNAの脱塩と濃縮
NucleoBond Xtra Maxiで調製したプラスミド溶出液を、NucleoSnap Finisher Maxiまたは通常のイソプロパノール沈殿により沈殿させ、プラスミドの調製を行った。NucleoSnap Finisher Maxiを用いた場合は、6サンプルがわずか7分で処理できた(A)。また、DNAの回収率も高く、ほとんどロスがなく精製できることがわかった(B)。
NucleoSnapはマッハライ・ナーゲル社の登録商標です。