AAVpro® Helper Free System

ヘルパーフリーシステムによるAAVベクターの作製
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
6673

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Helper Free System (AAV1)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 Kit ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6673
6230

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Helper Free System (AAV2)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 Kit ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6230
6650

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Helper Free System (AAV5)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 Kit ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6650
6651

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Helper Free System (AAV6)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 Kit ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6651
6680

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Helper Free System (AAV8)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 Kit ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6680
6672

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Packaging Plasmid (AAV1)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】
1 mg each ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6672
6234

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Packaging Plasmid (AAV2)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】 ライセンス
1 mg each ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6234
6664

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Packaging Plasmid (AAV5)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】
1 mg each ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6664
6665

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Packaging Plasmid (AAV6)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】
1 mg each ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6665
6681

TKR

タカラバイオ(株)
AAVpro® Packaging Plasmid (AAV8)
アデノ随伴ウイルスベクターによる遺伝子導入【AAVproシリーズ】
1 mg each ¥183,000
¥146,400
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6681
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製品説明

アデノ随伴ウイルス(Adeno Associated Virus:AAV)は、アデノウイルスやヘルペスウイルスなどのヘルパーウイルスの存在下で増殖する非エンベロープウイルスである。アデノ随伴ウイルスベクター(AAVベクター)は文部科学省の定める省令(「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16年文部科学省・環境省令第1号)にあるP1レベルの施設で取扱いが可能であり、アデノウイルスベクターやレトロウイルスベクターと比較して、安全で取扱いの容易なウイルスベクターとして知られている。AAVベクターは増殖/非増殖のいずれの細胞にも遺伝子導入が可能であり、特に非分裂細胞においては長期間の発現が可能である。また、免疫原性が低く、動物個体への遺伝子導入にも適している。

AAVには100を超える血清型が存在しており、血清型の違いによって宿主域やウイルスの持つ特徴が異なることが知られている。血清型2(AAV2)は古くから広く研究されてきた血清型の1つであり、宿主域が大変広いことが知られている。血清型1(AAV1)、血清型5(AAV5)血清型6(AAV6)血清型8(AAV8)は、より高い組織指向性を持った血清型である。AAV1は筋肉、肝臓、気道、中枢神経系等、AAV5は中枢神経系、肝臓、網膜等、AAV6は心臓、筋肉、肝臓等、AAV8は肝臓、筋肉、中枢神経系等への遺伝子導入効率が高いと言われている。
タカラバイオでは血清型1、2、5、6、8のAAVベクター作成用キット(AAV Helper System)を用意しており、本製品により作製されるAAVベクターを用いることにより、標的細胞や標的動物個体において目的遺伝子を一過性に発現させることができる。

AAVベクター作製の概要

AAV Helper Free Systemはヘルパーウイルスを使用せずに高タイターなAAVベクターを作製する独自のシステムである(図1)。本製品では、AAVベクターの作製に必要な複数のプラスミドをHEK293細胞にトランスフェクションすることで、簡便にAAVベクターを作製することができる。ここで必要なコンポーネントは、以下の3種類のプラスミドである。

・pAAV-CMV Vector  CMVプロモーターとその下流に目的遺伝子を挿入するためのMCS、および2つのITRを含むベクタープラスミド
・pRC Vector  AAV2のRep遺伝子および各血清型のCap遺伝子を含むパッケージングプラスミド
・pHelper Vector アデノウイルス由来のE2A、E4、VAを含むパッケージングプラスミド

さらに、従来の凍結融解法や超音波破砕法ではなく、タカラバイオが独自に開発したAAV Extraction Solutionを用いて、AAVベクター産生細胞からベクターを調製することにより、宿主由来のタンパク質や核酸の混入を抑え、効率的かつ簡便にAAVベクターを抽出することができる。抽出試薬はAAVpro Extraction Solution(製品コード 6235)としても販売している。また、AAVベクターの精製は、AAVpro Purification Kit Maxi/Midi (All Serotypes)(製品コード 6666/6675)AAVpro Purification Kit (AAV2)(製品コード 6232:血清型2のAAVベクターに対応)を用いて行うことができる。

AAVpro Helper Free SystemによるAAVベクター作製
図1.AAVpro Helper Free SystemによるAAVベクター作製

実験操作動画

1.組換えアデノ随伴ウイルスベクターの作製

2.組換えアデノ随伴ウイルスベクターの抽出

内容

各システムには3種類のプラスミドとAAVベクター産生細胞からのベクター抽出に必要な2種類の試薬が含まれている。

AAVpro Helper Free System (AAV2)(製品コード 6230)の場合
1. pAAV-CMV Vector(1 μg/μl)*120 μl
2. pRC2-mi342 Vector(1 μg/μl)*220 μl
3. pHelper Vector(1 μg/μl)20 μl
4. AAV Extraction Solution A1.5 ml×3本
5. AAV Extraction Solution B150 μl×3本
*1 pAAV-CMV Vectorに挿入できる目的遺伝子のサイズは2.5 kbまでである。
*2 AAVpro Helper Free System (AAV1)(製品コード 6673)ではpRC1 vector、AAVpro Helper Free System (AAV5)(製品コード 6650)ではpRC5 Vector、AAVpro Helper Free System (AAV6)(製品コード 6651)ではpRC6 Vector、AAVpro Helper Free System (AAV8)(製品コード 6680)ではpRC8 vectorである。

Ready-to-Useの高容量トランスフェクション用プラスミド(コンポーネント2と3をセット)の別売り製品もある。

AAVpro Packaging Plasmid (AAV2)(製品コード 6234)の場合
 ・pRC2-mi342 Vector*3 (1 μg/μl)   0.5 ml×2本
 ・pHelper Vector (1 μg/μl)      0.5 ml×2本
*3 AAVpro Packaging Plasmid (AAV1)(製品コード 6672)ではpRC1 Vector、AAVpro Packaging Plasmid (AAV5)(製品コード 6664)ではpRC5 Vector、AAVpro Packaging Plasmid (AAV6)(製品コード 6665)ではpRC6 Vector、AAVpro Packaging Plasmid (AAV8)(製品コード 6681)ではpRC8 Vectorである。

各ベクターのシーケンスデータ

保存

-20℃
ただし、AAV Extraction Solution AおよびAAV Extraction Solution Bは融解後、室温保存

キット以外に必要な主な器具・試薬

  1. 器具・装置
    ・細胞培養に必要な一般的設備
    ・100 mmφ細胞培養用表面処理ディッシュ
  2. 試薬類
    ・下記のうちいずれかのトランスフェクション試薬
    ・ Dulbecco’s Modified Eagle’s Medium(DMEM) 4.5 g/l Glucose with L-Glutamine(584 mg/l)
    ・ Fetal Bovine Serum(FBS)
    ・ Trypsin EDTA
    ・ HEK293もしくはHEK293T細胞[AAVpro 293T Cell Line (製品コード 632273)
    ・ 0.5 M EDTA(pH8.0)[EDTA Buffer Powder, pH8.0(製品コード T9191)
    pAAV-ZsGreen1 Vector(製品コード 6231:ポジティブコントロール用)

使用上の注意

本製品をご利用の際は、以下の点にご注意ください。
  • 本製品の使用には文部科学省の定める省令(「研究開発等に係る遺伝子組換え生物等の第二種使用等に当たって執るべき拡散防止措置等を定める省令」平成16年文部科学省・環境省令第1号)にあるP1レベル以上の施設が必要です。
  • 本製品ご利用の際は省令および組織内の組換えDNA実験安全委員会の指示に従い、安全には十分ご注意ください。
  • 本アデノ随伴ウイルスベクターの系によって生産されるウイルスは挿入断片によっては危険なウイルスを含む恐れがあるため、組換えアデノ随伴ウイルスベクターの生産と取扱いには、適切な処置をとる必要があります。吸入や付着を防ぐため、必ず、安全キャビネットを使用してください。
  • 本製品の使用には遺伝子工学と細胞培養に関する基本的な技術が必要です。

関連資料

遺伝子導入実験ハンドブック

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関連のオンラインガイドはこちら

注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
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