T7 RNA Polymerase ver.2.0は、T7 RNA Polymerase(製品コード 2540A)の反応性を高めたバージョンアップ製品です。
本酵素はT7 promoter配列を含む二本鎖DNAを鋳型、NTPを基質として、プロモーター下流の領域を転写し、一本鎖RNAを合成します。
添付の反応バッファーと組み合わせて
in vitro transcription(IVT)反応に用いることで、高品質かつ大量のRNAが調製できます。
また、既存品の T7 RNA Polymerase(製品コード 2540A)と比べて、1反応(20 μl反応系)あたりのRNA合成収量が約7倍に向上しています(図1)。
図1. FLuc RNA(約1.9 kb)を合成した際の本製品と従来品の収量比較(20 μl反応系)
※ 代表的なT7 promoter配列と転写開始点
IVT反応の鋳型DNAを調製する際の代表的なT7 promoter配列を下記に示します。転写開始点(+1 position)の塩基を “G” とすることが効率的なRNA合成には重要です。ただし、合成するRNA配列や5ʹ-cap修飾に使用するCapアナログの特徴に応じて鋳型をデザインする必要がありますので、目的に合わせて鋳型DNAをご準備下さい。
