Template Vector (BspQ I) for T7 mRNA Synthesis

Poly(A) 配列後に余分な配列を持たない“scarless”なmRNA調製に
  • in vitro transcription(IVT)にてmRNAを合成する際の鋳型プラスミドを構築するためのベクター
  • Type IIS制限酵素BspQ Iで線状化することにより、Poly(A) 配列後に余分な配列を持たない“scarless”な テンプレート調製が可能
  • In-Fusion Snap Assembly Master Mix(別売り)と組み合わせることで、簡単・迅速なクローニングが可能

mRNA(IVT)製品ガイド
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
6146

TKR

タカラバイオ(株)
Template Vector (BspQ I) for T7 mRNA Synthesis
10 μl ¥10,000
説明書・データシート・ベクター情報
6146
※本ベクターはIVTでのmRNA合成を意図したプレデザイン済みのIn-Fusionクローニング用プラスミドです。
In-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638943/638944/638947~638949)を別途ご購入ください。
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製品説明

Template Vector (BspQ I) for T7 mRNA Synthesisは、TriLink社のCapアナログ[CleanCap Reagent AGあるいはCleanCap Reagent AG (3’OMe)] を用いてmRNAを合成する際の鋳型プラスミドを構築するためのベクターです。
予め線状化されたベクター(Linearized Template Vector (BspQ I))には、T7 promoter、転写開始配列(AGG)、5’-UTR (untranslated region)、 3’-UTR、Poly(A)配列(141塩基)が含まれているため、発現させたい遺伝子のコーディング配列(coding sequence: CDS)をIn-Fusionクローニングするだけで、ヒトやマウスといった哺乳類細胞で使用可能なCleanCap Reagent AGを用いたmRNA合成用の鋳型プラスミドを構築することができます(図1)。
構築したプラスミドは、Poly(A)配列直後に導入したType IIS制限酵素・BspQ Iサイトで線状化することにより、Poly(A)配列後に余分な配列を持たないmRNAの合成鋳型となります(図2)。線状化した鋳型プラスミドからは、Takara IVTpro T7 mRNA Synthesis Kit(製品コード 6144)を用いたin vitro transcription(IVT)により、簡便に目的のmRNAを高収量に調製することが可能です。

鋳型プラスミドの設計やプロトコールの詳細は、本製品のデータシートと合わせてCloning Kit for mRNA Template(製品コード 6143)の取扱説明書をご参照ください。
In-FusionクローニングによるIVT鋳型プラスミド構築
図1.In-FusionクローニングによるIVT鋳型プラスミド構築
In-FusionクローニングによるIVT鋳型プラスミド構築
図2.Linearized Template Vector (BspQ I) の制限酵素BspQ I切断サイト周辺配列、線状化後の末端構造、およびIVT RNA配列イメージ
Type IIS制限酵素であるBspQ Iの認識配列(赤枠)と切断サイト(青矢印)。切断サイトは認識配列の外側に位置する。
BspQ Iで切断することにより、Poly(A)配列後に余分な配列を持たないmRNAの合成鋳型を作製できる。

用途

Poly(A) 配列後に余分な配列を持たないmRNA合成用鋳型プラスミドの調製

内容

Linearized Template Vector (BspQ I)(50 ng/μl) 10 μl
FLuc Control Fragment (BspQ I)(100 ng/μl) 10 μl

配列情報

ZIP形式で圧縮しておりますが、StuffIt Expander等でも解凍できます。
  • Linearized Template Vector (BspQ I) :2,962 bp
    配列情報(fasta形式):こちらからご確認ください。

  • FLuc Control Fragment (BspQ I) :1,683 bp
    配列情報(fasta形式):こちらからご確認ください。

ベクターマップ

Linearized Template Vectorベクターマップ
NeoR/KanR 53~847
Ori: 1,172~1,760
CMV enhancer: 1,861~2,240
CMV promoter: 2,241~2,444

T7 promoter sequence: 2,489~2,505
Transcription start sequence (AGG): 2,506~2,508
5’UTR: 2,509~2,559
Upstream In-Fusion region (15 bp): 2,545~2,559

▼In-Fusion cloning site (linearized site): between 2,559 and 2,560

Downstream In-Fusion region (15 bp): 2,560~2,574
3’UTR: 2,560~2,672
Poly(A)141 : 2,673~2,813
BspQ I: 2,810
Poly(A) Forward Primer: 2,570~2,589
Poly(A) Reverse Primer: 2,904~2,923

ベクター情報詳細はこちら

注意事項

  • 鋳型プラスミドの構築には、In-Fusionクローニング試薬が必要です。In-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638943/638944/638947~638949)をご購入ください。
  • 鋳型プラスミドの設計やプロトコールの詳細は、本製品のデータシートと合わせてCloning Kit for mRNA Template(製品コード 6143)の取扱説明書をご参照ください。その際に、BspQ Iサイトがクローニングしたい目的遺伝子のCDSに存在しないことを確認してください。BspQ IサイトがCDSに存在する場合は、アミノ酸配列に変化が生じないよう異なるコドン(例:アラニンコドンの“GCU”から“GCC”など)を利用してDNA配列を変更してください。
  • 調製する鋳型プラスミドにRNaseが混入した場合、反応後に得られるRNAの収量が低下したり、RNAが断片化します。反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップは専用のものとし、反応を行う際にはディスポーザブル手袋を着用して、RNaseが混入しないようご注意ください。

保存

-20℃

本製品以外に必要な試薬(主なもの)

注意事項
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