AAV‑X GoStix Plusは、アデノ随伴ウイルス(AAV)定量のためのイムノクロマトベースの測定キットです。ELISAやqPCR等の従来法に比べて迅速かつ簡便であり、サンプル間のウイルス量の比較を容易にします。
図1.AAV-X GoStix Plusの操作手順
わずか20 μlのサンプル希釈液
*1をGoStix Plusカセットに滴下するだけで、約10分後にAAV量に応じた検出バンドとコントロールバンドが出現します。出現したバンドを専用のスマートフォンアプリ
*2で撮影・解析することで、ロット固有の検量線に基づきウイルス量(VP/mlに相当するGoStix Value(GV))が定量的に算出されます(図1)。あらかじめ、既知力価の標準AAVサンプルを用いてGVとvg/ml等との換算値を求めておくことで、未知サンプルのウイルス濃度を算出することもできます。
キットにはAAVコントロールが含まれており、GoStixの機能が正常に動作していることを確認できます。また、スマートフォンなどのモバイルデバイスが利用できない場合でも、検出バンドの有無を目視で確認することで、AAV産生の有無を評価する定性試験として使用することができます。
AAV2、AAV8、AAV9の各血清型に対応した製品をラインナップしており、目的に応じて適切なキットを選択いただけます。
*1 サンプルとして、粗抽出液、培養上清、精製AAVが使用可能です。
*2 GoStix Plusアプリは、App StoreかGoogle Playよりダウンロードできます。『GoStix Plus』で検索してください。
iOS13.0以上を搭載しているすべてのiPhone、iPod Touch、およびAndroid v9以降のAndroidデバイスで使用可能です。
AAV‑X GoStix PlusによるAAV量の測定では、専用のGoStix PlusアプリでGoStixカセットをスキャンし、テストバンドとコントロールバンドの画像を取り込み、各バンドの強度を測定して計算した結果をGoStix Value(GV)として表示します。
ELISA法で測定されたキャプシドタンパク質量やqPCRで測定されたウイルスゲノムコピー数は、その結果がウイルス量と相関することが知られています。同様に、GVもAAV量と相関する指標として使用することが可能です。なお、実際のウイルス力価(vg/mlなど)を求めるには、あらかじめ力価が既知の標準AAVサンプルを用いて、GVからvg/ml等への換算係数を求めておく必要があります。