大腸菌コールドショック遺伝子
cspAのプロモーター配列と5'非翻訳領域を利用した新しいタンパク質発現システムである。
cspAプロモーターの下流には発現を厳密に制御するための
lac operatorが挿入されている。本ベクターを用いて低温で発現誘導することにより、宿主大腸菌由来タンパク質の合成が抑制され、目的タンパク質のみを高効率で得ることができる。従来の大腸菌発現系と比較して発現量や可溶性度の向上が期待できる。
pColdベクターには、TEE
*配列、Hisタグ配列、Factor Xa切断配列の有無が異なる4種類のベクター pCold I~IV、
pCold TF、
pCold ProS2、
pCold GSTがあり、目的に合わせて最適なベクターを選択できる。
* translation enhancing elementの略称で、翻訳を促進する機能を有する。
|
TEE配列 | Hisタグ配列 | Factor Xa 切断配列 |
pCold I DNA | ○ | ○ | ○ |
pCold II DNA | ○ | ○ | × |
pCold III DNA | ○ | × | × |
pCold IV DNA | × | × | × |
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