製品説明
本製品は、PrimeSTAR HS DNA Polymeraseを改良し、さらに独自の伸長因子を組み合わせることによりPCRパフォーマンスを飛躍的に向上させた、画期的なHigh Fidelity PCR酵素である。
非常に高い正確性を維持しながら、これまでのHigh Fidelity PCR酵素では見られない優れた伸長性を有し、30 kb以上の長鎖の増幅が可能である。増幅が困難であったGCリッチな鋳型においても、バッファーの変更や特別な反応条件の設定を行う必要はなく、簡単に高い成功率で増幅産物を得ることができる。また、従来のHigh Fidelity PCR酵素では反応が阻害されやすかった多量の核酸を含む反応系でも、鋳型量の許容範囲が格段に広くなり、たとえば高濃度のcDNAからの低発現量の遺伝子検出などが容易に行えるようになった。
なお、本酵素は常温下でのDNA Polymerase活性および3’→5’exonuclease活性を抑えるモノクローナル抗体を添加したホットスタート用PCR酵素である。
伸長時間が1分/kbのスタンダードなPCR条件を標準プロトコールとして提供しているが、酵素を2倍量使用することにより、伸長時間10秒/kbの高速PCRを幅広いターゲットに対して行うこともできる。
内容
(200反応分)*1
*1 標準プロトコール、反応容量50 μlでの回数
*2 Mg
2+濃度は5 mM(5×)
保存
-20℃
PCR産物について
PrimeSTAR GXL DNA Polymeraseを用いて増幅したPCR産物のほとんどは平滑末端である。したがって、そのPCR産物をそのまま(必要に応じてリン酸化して)平滑末端のベクターにクローニングすることが可能である。平滑末端ベクターへのクローニングにはMighty Cloning Reagent Set (Blunt End) (製品コード 6027)が利用できる。
T-vectorにクローニングする場合は、PCR産物の3’末端にdAを付加する必要がある。T-vectorへのクローニングにはMighty TA-cloning Reagent Set for PrimeSTAR(製品コード 6019)が利用できる。
「タカラバイオ PCR Enzymes Guide」では、PCR酵素・関連製品とそのアプリケーションをご紹介しています。
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