製品説明
BspQ I, HQは、ヒトまたは動物由来原料、およびβラクタム系化合物を最終組成液に含まないHigh Quality(HQ)グレード製品(研究用)です。本製品は非臨床試験用の医薬品原薬の調製やGMPガイドラインに準拠する医薬品の製造プロセスの開発、また、RNA医薬開発等の基礎研究に利用可能です。
品質グレードとは?(RUO/HQ/GMP)
本製品は、
BspQ I(製品コード 1227A/B)と同等の性能を有しており、非対称の特定二本鎖DNA配列を認識し、その認識配列の外側で両鎖を切断します(Type IIS制限酵素)。従って、
in vitro transcription(IVT)に使用する線状化プラスミドの調製においては、標的mRNAのPoly(A)配列直後に本制限酵素認識サイトを導入することにより、Poly(A)直下に余分な配列を持たないmRNAの設計が可能となります。
特記事項
一般的な制限酵素と異なり、至適反応温度は50℃です(
反応温度の項を参照)。
用途
<医薬品原料開発>
非臨床試験用mRNA原薬の調製
RNA医薬のプロセス開発
<基礎研究>
mRNA合成に用いる鋳型プラスミドの線状化
品質
本製品の最終組成液には、ヒトまたは動物由来成分、およびβラクタム系化合物は含まれません。
内容
BspQ I, HQ (20 U/μl) | 20,000 U |
10×BspQ I Buffer, HQ | 10 ml |
保存
-20℃
濃度
20 U/μl
起源
Escherichia coli carrying the plasmid containing the gene for BspQ I
一般的な反応液、反応時間
BspQ I, HQ* | 1 μl |
10×BspQ I Buffer, HQ | 10 μl |
基質DNA | ≦10 μg |
Nuclease-free water | up to 100 μl |
↓ |
50℃、1時間インキュベーションする。
* BspQ I, HQは最後に添加する。
反応温度
50℃
注:本酵素の37℃での活性は、50℃での活性の30%程度に低下する。
注意事項
本酵素の激しい攪拌は行わないでください。
活性の定義
50 μl反応系において、50℃、60分間で10 pmolの蛍光標識probeを切断する酵素量を1 Uとする。
熱失活条件
70℃、20分
品質管理データ
性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAは
こちらからダウンロードできます。
メチル化の影響
dam methylation、dcm methylationおよびCpG methylationの影響を受けない。
Star活性
長時間の反応(例:>4時間)において、Star活性が見られる場合がある。