T7 RNA Polymerase ver.2.0

反応性を飛躍的に高めたバージョンアップ品
反応用バッファー添付
  • T7 RNA Polymerase(製品コード 2540A)の反応性を高めたバージョンアップ製品
  • 既存品に比べて1反応(20 μl反応系)あたりのRNA合成収量が約7倍に向上
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
2541A

TKR

タカラバイオ(株)
T7 RNA Polymerase ver.2.0
20,000 U ¥43,000
2540Aのバージョンアップ品 説明書・データシート・ベクター情報
2541A
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

製品説明

T7 RNA Polymerase ver.2.0は、T7 RNA Polymerase(製品コード 2540A)の反応性を高めたバージョンアップ製品です。
本酵素はT7 promoter配列を含む二本鎖DNAを鋳型、NTPを基質として、プロモーター下流の領域を転写し、一本鎖RNAを合成します。
添付の反応バッファーと組み合わせてin vitro transcription(IVT)反応に用いることで、高品質かつ大量のRNAが調製できます。
また、既存品の T7 RNA Polymerase(製品コード 2540A)と比べて、1反応(20 μl反応系)あたりのRNA合成収量が約7倍に向上しています(図1)。
1反応あたりのRNA合成収量
図1. FLuc RNA(約1.9 kb)を合成した際の本製品と従来品の収量比較(20 μl反応系)

代表的なT7 promoter配列と転写開始点
IVT反応の鋳型DNAを調製する際の代表的なT7 promoter配列を下記に示します。転写開始点(+1 position)の塩基を “G” とすることが効率的なRNA合成には重要です。ただし、合成するRNA配列や5ʹ-cap修飾に使用するCapアナログの特徴に応じて鋳型をデザインする必要がありますので、目的に合わせて鋳型DNAをご準備下さい。
IVT反応の鋳型DNAを調製する際の代表的なT7 promoter配列

用途

  1. Cap analogを用いたcapped mRNAの合成
  2. Long non-coding RNAの合成
  3. guide RNAの合成
  4. siRNA前駆体の合成
  5. RT-qPCR用RNA標準鋳型の合成
  6. 高標識RNAプローブの合成

内容

T7 RNA Polymerase ver.2.0 (200 U/μl) 20,000 U
10× T7 RNA Polymerase Buffer 1 ml

保存

-20℃

濃度

200 U/μl

起源

Escherichia coli carrying a plasmid containing the gene for phage T7 RNA polymerase

一般的性質

  • 質量:約99 kDa
  • 補因子:Mg2+

活性の定義

37℃において1時間に1 nmolの[3H]GMPを酸不溶性沈殿物に取り込む酵素量を1 Uとする。

活性測定用反応液組成

40 mM   Tris-HCl (pH8.0)
8 mM   MgCl2
2 mM   スペルミジン
5 mM   DTT
0.4 mM   ATP・UTP・CTP
0.4 mM   [3H]GTP
1 µg/50 µl   pT7-2 DNA

品質管理データ

性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAはhttps://catalog.takara-bio.co.jp/search/doc_index.phpからダウンロードできます。

注意事項

  1. 本酵素の激しい攪拌は行わないでください。
  2. 鋳型となる二本鎖DNAや試薬、反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップなどにRNaseが混入した場合、反応後に得られるRNAの収量が低下したり、RNAが断片化します。反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップは専用のものとし、反応を行うときはディスポーザブル手袋を着用して、RNaseが混入しないように注意してください。
  3. 均一な長さのRNAを合成するために、T7 promoterを含む線状化したプラスミドあるいはPCR産物などが鋳型DNAとして使用できます。線状化鋳型の3’末端は5’突出あるいは平滑末端が望ましいとされています。
  4. 10×T7 RNA Polymerase Buffer中にはスペルミジンが含まれています。スペルミジンは核酸と複合体を形成して、場合によっては不溶物質として沈殿する可能性がありますので、鋳型DNAは必ず酵素以外のコンポーネントの最後に加えるようにしてください。
  5. 本製品はNTPs(ATP, CTP, GTP, UTP)は含みません。Ribonucleoside 5'-Triphosphatesなどを別途ご用意ください。

使用例(約1.9 kbのRNA合成)

滅菌精製水 X µl
10× T7 RNA Polymerase Buffer 2 µl
ATP, CTP, GTP, UTP 各 10 mM
Template DNA 0.5~2 µg
RNase inhibitor 20 U
T7 RNA Polymerase ver.2.0 200 U
Total 20 µl

37℃で1~2時間インキュベーションする。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。