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製品説明
TaKaRa Taqは、Thermus aquaticus DNA Polymerase遺伝子をクローニングして改変したものを大腸菌にて大量に発現させ、高度に精製した分子量94 kDaの耐熱性DNAポリメラーゼである。天然のTaq DNA Polymeraseと同じ機能を有する。
本製品で使用しているTaKaRa Taq HSは、抗Taq抗体とTaKaRa Taqを混合したもので、ホットスタートPCR用の酵素である。高温に加熱するまでは抗Taq抗体が酵素に結合しポリメラーゼ活性を抑えているため、サイクル前のミスプライミングやプライマーダイマーに由来する非特異的増幅を防ぐことができる。抗Taq抗体はPCRの最初のDNA変性ステップで変性するため、特別な変性ステップは必要なく、従来のPCR条件で使用できる。
※ウラシルを含むDNAを鋳型とする場合や、チミンの代わりにウラシルを含む基質を用いた場合のPCR反応には、本酵素の使用を推奨する。
内容
(250 U)
TaKaRa Taq HS (5 U/μl) | 50 μl |
10×PCR Buffer (Mg2+ plus) | 1 ml |
dNTP Mixture (各2.5 mM) | 800 μl |
保存
-20℃
形状
20 mM | Tris-HCl (pH8.0) |
100 mM | KCl |
0.1 mM | EDTA |
1 mM | DTT |
0.5% | Tween 20 |
0.5% | NP-40 |
50% | Glycerol |
添付10×PCR Buffer組成
100 mM | Tris-HCl(pH8.9) |
500 mM | KCl |
15 mM | MgCl2 |
添付dNTP Mixture*
濃度 | 各2.5 mM |
形状 | 水溶液(ナトリウム塩)pH7~9 |
純度 | 各98%以上 |
* dATP、dCTP、dGTP、dTTPの等モル混合物で、希釈せずにそのままPCR反応に用いることができる。
活性の定義
活性化サケ精子DNAを鋳型 /プライマーとして用い、下記の活性測定用反応液中にて74℃において、30分間に10 nmolの全ヌクレオチドを酸不溶性沈殿物に取り込む活性を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
25 mM | TAPS緩衝液(pH9.3、25℃) |
50 mM | KCl |
2 mM | MgCl2 |
0.1 mM | DTT |
各200 μM | dATP・dGTP・dCTP |
100 μM | [3H]-dTTP |
0.25 mg/ml | 活性化サケ精子DNA |
純度
●10 Uの本酵素と0.6 μgのλ-Hind III分解物とを74℃、1時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
●10 Uの本酵素と0.6 μgのsupercoiled pBR322 DNAとを74℃、1時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
●10 Uの本酵素と0.6 μgのλDNAとを74℃、1時間反応させてもDNAの電気泳動パターンに変化は起こらない。
用途
PCR法によるDNA増幅
PCR産物について
TaKaRa Taq HSを用いて増幅したPCR産物のほとんどは、3’末端にAが1塩基付加されている。したがって、そのPCR産物をそのままT-Vector[pMD20(製品コード 3270)、pMD19(Simple)(製品コード 3271)など]にクローニングすることができる。
また、末端平滑化およびリン酸化を行って、平滑末端のベクターにクローニングすることも可能である。
品質管理データ
一般的なPCR反応液量(Total 50 μl)
TaKaRa Taq HS(5 U/μl) | 0.25 μl |
10×PCR Buffer(Mg2+ plus) | 5 μl |
dNTP Mixture(各2.5 mM) | 4 μl |
Template | <500 ng |
Primer 1 | 0.2~1.0 μM (final conc.) |
Primer 2 | 0.2~1.0 μM (final conc.) |
滅菌精製水 | up to 50 μl |
補足資料