本製品は2024年10月出荷のLot AO72416Aより、酵素活性測定法の変更により「活性の定義」を変更しました。
この変更による製品性能の変更はなく、これまでと同様にご使用いただけます。
各ロットの情報は、添付PDFファイルでご確認ください。
製品説明
BspQ Iは、非対称の特定の二本鎖DNA配列を認識し、その外側の一定距離で両鎖を切断するType IIS制限酵素です(Isoschizomer
※1)。mRNA合成のIVT(
in vitro transcription)鋳型として使用するPoly(A)含有Plasmid templateに認識配列を組み込むことで、Poly(A)直下に余分な配列が残存しないmRNAデザインが可能となります
※2。
※1 |
Isoschizomer(アイソシゾマー)は同じ塩基配列を認識する起源の異なる制限酵素です。詳細はこちら |
※2 |
Poly(A)直下の余分な付加配列はmRNAのタンパク質への翻訳効率の低下を招くため、IVTでのmRNA合成を目的とする鋳型DNA調製の際にはPoly(A)直下に余剰配列が残らないように設計することが重要です。(使用例を参照ください)。 |
その他の特徴
溶液組成: |
酵素および反応用バッファー(添付試薬)のいずれもBSAを含みません。 |
反応温度: |
一般的な制限酵素と異なり、至適反応温度は50℃です。 |
用途
mRNA合成に用いる鋳型プラスミドの線状化
内容
BspQ I (10 U/μl) | 500 U |
10✕ BspQ I Buffer | 1 ml |
保存
-20℃
濃度
10 U/μl
起源
Escherichia coli carrying the plasmid containing the gene for BspQ I
一般的な反応液、反応時間
BspQ I* | 1 μl |
10× BspQ I Buffer | 2 μl |
基質DNA | ≦ 1 μg |
Nuclease-free water | up to 20 μl |
↓
50℃、1時間インキュベーションする。
*BspQ Iは最後に添加する。
反応温度
50℃
注:本酵素の37℃での活性は、50℃での活性の30%程度に低下します。
注意事項
本酵素の激しい攪拌は行わないでください。
活性の定義
50 μl反応系において、50℃、60分間で10 pmolの蛍光標識probeを切断する酵素量を1 Uとします。
熱失活条件
70℃、20分
品質管理データ
メチル化の影響
dam methylation、dcm methylationおよびCpG methylationの影響を受けません。
Star活性
長時間の反応(例:> 4時間)において、Star活性が見られる場合があります。