製品説明
T7 RNA Polymerase GMP gradeは、従来型T7 RNA Polymerase ver.2.0(製品コード 2541A)やT7 RNA Polymerase, HQ(製品コード 2542A)のGMP grade製品で、T7 promoter配列を含む二本鎖DNAを鋳型、NTPを基質として、プロモーター下流の領域を転写し、
in vitroで一本鎖RNAを合成します。
反応バッファー(10X IVT Reaction Buffer GMP grade(製品コード T2401S010/T2401S100/T2401S500:別売)と組み合わせることで、大量のRNAを高品質に調製できます。
反応例1 FLuc mRNA合成収量とPyrophosphatase添加効果(T7 RNA Polymerase, HQ(製品コード 2542A)、Pyrophosphatase (inorganic), HQ(製品コード 2451A))
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用途
- Capアナログを使用したcapped mRNAの合成(共転写キャッピング)
- 酵素的キャッピングに使用するmRNAの合成
商用生産用途での利用に際し、供給等に関わる契約を検討されている場合、別途ご相談ください。
お問い合わせはこちら 品質
- 本製品は、GMPに関する各種ガイドライン(ICH Q7、PIC/S GMP)を参照した管理基準に沿って、製造および品質管理されています。詳細はこちら
品質グレードとは?(RUO/HQ/GMP)
- 本製品はヒトまたは動物由来原料を含んでおりません。
- 本製品はβ-ラクタム系化合物不使用の一次原料を採用しています。
品質保証文書の提供
Certificate of Origin (CoO)、Statement of compliance (SOC)、β-ラクタム系化合物不使用などの証明を発行します。発行のご希望や証明書の種類に関するご要望については、別途ご相談ください。
内容
■酵素
T7 RNA Polymerase GMP grade(製品コード T2411S010) 2,000 KU
異なるサイズでのご提供も可能です。詳細についてはお問い合わせください。
■バッファー
10X IVT Reaction Buffer GMP grade(製品コード T2401S010) 10 ml
※本GMP grade製品では、酵素およびバッファーは個別に販売され、酵素・バッファーのセット品はございませんのでご注意ください。
保存
-70℃以下
有効期限
CoAおよび製品ラベルをご覧ください。(詳細はお問い合わせください。)
濃度
200 U/μl
起源
Escherichia coli carrying a plasmid containing the gene for phage T7 RNA polymerase
一般的性質
質量: 約99.8 kDa
補因子 :Mg2+
活性の定義
37℃において1時間に0.5 μgの1.9 kb FLuc RNAを生成する酵素量を1 Uとする。
活性測定用反応液組成
1X IVT Reaction Buffer GMP grade
10 mM ATP・CTP・GTP・UTP
0.9 μg/20 μl リニア化 FLuc プラスミドDNA
品質管理データ
性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAは
こちらからダウンロードできます。
注意事項
- 本酵素の激しい攪拌は行わないでください。
- RNaseが混入しないように注意してください。RNaseが混入した場合、反応後に得られるRNAの収量が低下したり、RNAが断片化したりする場合があります。
- 均一な長さのRNAを合成するために、T7 promoterを含む線状化したプラスミドあるいはPCR産物などが鋳型DNAとして使用できます。線状化鋳型の3’末端は5’突出あるいは平滑末端が望ましいとされています。
- 10X IVT Reaction Buffer GMP gradeにはスペルミジンが含まれています。スペルミジンは核酸と複合体を形成して、場合によっては不溶物質として沈殿する可能性がありますので、鋳型DNAは必ず酵素以外のコンポーネントの最後に加えるようにしてください。
使用例(約1.9 kbのRNA合成)
37℃で1~2時間インキュベーションする。
*1 共転写キャッピング目的でCapアナログを用いる場合や修飾NTPを使用する場合は、対応するNTPの量を調整してご利用ください。