mRNA Cap 2'-O-Methyltransferase, HQ

m7G capped RNA(Cap-0)をCap-1構造に変換するメチル基転移酵素(High Quality grade)
反応用バッファー添付
  • mRNA Cap 2'-O-Methyltransferase(製品コード 2470A/B)と同等の性能を有するHigh Quality(HQ)グレード製品
  • ヒトまたは動物由来成分、およびβラクタム系化合物を最終組成液に含まない
  • 非臨床試験用の医薬品原薬の調製やGMPガイドラインに準拠する医薬品の製造プロセスの開発、また、RNA医薬開発等の基礎研究に利用可能
  • 7-methylguanylate cap構造(Cap-0)を持つRNAの1番目のヌクレオチドの2’-O部位を特異的にメチル化
  • mRNAの翻訳効率を促進。RNAとしての免疫原性を低減
RNA医薬開発
mRNA(IVT)製品ガイド
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別) 特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
2471A

TKR

タカラバイオ(株)
mRNA Cap 2'-O-Methyltransferase, HQ
NEW
50,000 U 2470Aと同等性能のHQグレード品
★価格はお問い合わせください
説明書・データシート・ベクター情報
2471A
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製品説明

mRNA Cap 2’-O-Methyltransferase(2’-O-MTase), HQは、ヒトまたは動物由来原料、およびβラクタム系化合物を最終組成液に含まないHigh Quality(HQ)グレード製品(研究用)です。本製品は非臨床試験用の医薬品原薬の調製やGMPガイドラインに準拠する医薬品の製造プロセスの開発、また、RNA医薬開発等の基礎研究に利用可能な製品です。
? 品質グレードとは?(RUO/HQ/GMP)

本製品は、mRNA Cap 2’-O-Methyltransferase(2’-O-MTase)(製品コード 2470A/B)と同等の性能を有しており、5’ 末端に7-methylguanylate cap構造(Cap-0)を持つRNAの1番目のヌクレオチドの2’-O部位を特異的にメチル化し、Cap-1構造を付与します。Cap-1構造を持つRNAは、生体内において自然免疫応答を回避するのに役立ち、翻訳を促進することが知られています。
本酵素は添付のキャップ付加バッファー下において、S-adenosylmethionine(SAM)と共に使用することで、高効率にCap-0 RNAからCap-1 RNAを調製できます。
また、本酵素をFaustovirus Capping Enzyme (S17), HQ(製品コード 2481A)と同時に用いることで、キャップ化されていないRNA(5’-triphosphate RNA)からCap-1構造を持つRNAを直接、シングルステップ反応で調製することもできます。(使用例-2をご参照ください

用途

<医薬品原料開発>
非臨床試験用mRNA原薬の調製
RNA医薬のプロセス開発

<基礎研究>
m7G cap構造(Cap-0)RNAのCap-1構造への変換
VCE/FCE併用によりRNA(5’-triphosphate RNA)へのCap-1構造付与

品質

本製品の最終組成液には、ヒトまたは動物由来成分、およびβラクタム系化合物は含まれません。

内容

mRNA Cap 2'-O-Methyltransferase, HQ (50 U/μl)  50,000 U
10× Capping Buffer 2, HQ  10 ml
本製品にはS-adenosylmethionine(SAM)が含まれません。別途ご用意ください。

保存

-20℃

濃度

50 U/μl

起源

Escherichia coli carrying a plasmid containing the gene for vaccinia virus mRNA cap 2’-O-methyltransferase

一般的性質

質量:約35.7 kDa

活性の定義

37℃において30分間に7 pmolのCap-0 RNAをメチル化する酵素量を1 Uとする。

活性測定用反応液組成

  Capping Buffer 2, HQ
20 μM   SAM
1 μg/20 μl   100 nt Cap-0 RNA

品質管理データ

性能試験結果については、各ロットのCertificate of Analysis(CoA)をご覧ください。CoAはhttps://catalog.takara-bio.co.jp/search/doc_index.phpからダウンロードできます。

注意事項

  • 本酵素の激しい攪拌は行わないでください。
  • 基質となるRNAや試薬、反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップなどにRNaseが混入した場合、反応後に得られるRNAの収量が低下したり、RNAが断片化します。反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップは専用のものとし、反応を行うときはディスポーザブル手袋を着用して、RNaseが混入しないように注意してください。

使用例

使用例-1: (Cap-0 RNAからCap-1 RNAの調製)[2-step reaction]
横にスクロールできます
Cap-0 RNA (50 μg) *140 μl
10× Capping Buffer 2, HQ5 μl
SAM(4 mM, dilute 32 mM stock to 4 mM)*22.5 μl
mRNA Cap 2’-O-Methyltransferase, HQ (50 U/μl)*32.5 μl
Total50 μl*4

37℃で1時間インキュベーションする。*3
Uncapped RNA(5’-triphosphate RNA)からCap-0 RNAの調製


使用例-2:(Uncapped RNA(5’-triphosphate RNA)からCap-1 RNAの調製)[1-step reaction]
横にスクロールできます
RNA transcript (50 μg) *134 μl
10× Capping Buffer 2, HQ5 μl
GTP(10 mM)2.5 μl
SAM(4 mM, dilute 32 mM stock to 4 mM)*22.5 μl
Faustovirus Capping Enzyme (S17), HQ(25 U/μl)*32 μl
mRNA Cap 2’-O-Methyltransferase, HQ(50 U/μl)*34 μl
Total50 μl*4

37℃で1時間インキュベーションする。*3
Uncapped RNA(5’-triphosphate RNA)からCap-1 RNAの調製
*1 RNA(5’-triphosphate RNA)の5’ 末端が複雑な2次構造を取る場合は、反応前に熱変性することによりキャップ付加効率およびメチル化効率が改善される可能性がある。
(1)精製RNA 50 μgをRNase-free Waterで40 μl(Cap-0 RNAからのCap-1調製)あるいは34 μl(Uncapped RNAからのCap-1調製)に調製する。
(2)65℃ 5~10分で熱変性した後、5分氷冷する。
*2 SAMは不安定であるため、反応前に必要分を32 mMのストック溶液からRNase-free Waterで希釈調製する。希釈液は反応まで氷上で保存する。
*3 RNAのキャップ付加効率、あるいはメチル化効率が低い場合は、酵素の使用量を増やす、または反応時間を延長する。
*4 反応ボリュームは必要に応じてスケールアップ可能。
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
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