Takara IVTpro™ mRNA Synthesis System

in vitro転写による高品質、高収量なCleanCap修飾mRNA合成キット
  • Cap構造とPoly(A)配列を有するmRNAを簡便に合成可能なキット
  • T7 RNA Polymeraseによるin vitro転写(IVT)反応を最適化し、高効率なRNA合成・高収量を実現
  • mRNA合成量を低下させることなくシュードウリジン等によるRNA修飾が可能
  • In-Fusion試薬の採用により、鋳型プラスミドDNAのクローニングが容易に
  • LiCl溶液を用いたRNA精製により、下流のアッセイ系にすぐに使用可能
  • BspQ Iとの併用により、Poly(A)配列後に余分な配列を持たない“scarless”なmRNAの合成鋳型の作製が可能(製品コード 6146)
製品コード メーカー
略称
製品名 容量 価格(税別)
キャンペーン価格
特記事項 説明書、CoA
データシート
ベクター情報
参考資料 カート
Takara Code
6141

TKR

タカラバイオ(株)
Takara IVTpro™ mRNA Synthesis System
RNA関連 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) 安全データシート(SDS)添付
1セット ¥59,000
¥47,200
2023/11/27~
2024/03/29

6143と6144のセット品
説明書・データシート・ベクター情報
6141
6143

TKR

タカラバイオ(株)
Cloning Kit for mRNA Template
RNA関連
10回 ¥25,000
¥20,000
2023/11/27~
2024/03/29

テンプレート調製キット
説明書・データシート・ベクター情報
6143
6146

TKR

タカラバイオ(株)
Template Vector (BspQ I) for T7 mRNA Synthesis
RNA関連
10 μl ¥10,000
¥8,000
2023/11/27~
2024/03/29

説明書・データシート・ベクター情報
6146
6144

TKR

タカラバイオ(株)
Takara IVTpro™ T7 mRNA Synthesis Kit
RNA関連 化学物質排出把握管理促進法(PRTR法) 安全データシート(SDS)添付
20回 ¥38,000
¥30,400
2023/11/27~
2024/03/29

IVTでのRNA合成キット
説明書・データシート・ベクター情報
6144
※色文字での表示は、キャンペーン価格およびそのキャンペーン期間です。
In-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638943/638944/638947~638949)を別途ご購入ください。
カートにいれる

WEB会員ログインが必要です

製品説明

Takara IVTpro mRNA Synthesis Systemは、Cap構造とPoly(A)配列を有するmRNAを簡便かつ高効率に合成することができるキットです。①TriLink社製のCapアナログ(CleanCap Reagent AGなど)を用いたin vitro transcription(IVT)に使用可能な鋳型プラスミドを簡便に構築することができるクローニングキット(製品コード 6143)と、②構築したプラスミドを鋳型とするIVTにより高品質・高収量なCleanCap修飾mRNAを合成するキット(製品コード 6144)の2種類で構成されています。
Capアナログは本製品に含まれていません。CleanCap Reagent AG(TriLink社)などを別途ご用意ください。
Takara IVTpro mRNA Synthesis Systemの説明
  1. ① Cloning Kit for mRNA Template(製品コード 6143):
    IVTでのmRNA合成を意図したプレデザイン済みのIn-Fusionクローニング用プラスミド、In-Fusion試薬およびアッセイコントロールフラグメント(FLuc)から構成されています。予め線状化されたプラスミドには、T7 promoter、転写開始配列 (AGG)、5’-UTR (untranslated region)、3’-UTR、Poly(A)配列(A×105塩基)が含まれているため、発現させたい遺伝子のコーディング配列(coding sequence:CDS)をIn-Fusionクローニングするだけで、ヒトやマウスといった哺乳類細胞で使用可能なCleanCap Reagent AGを用いたmRNA合成用鋳型プラスミドを構築できます。
    また、必要に応じて配列を改変してご利用いただくことも可能です。Linearized Template Vectorの配列情報はこちらよりご確認ください。

    BspQ Iを利用する“scarless”mRNA合成>
    Poly(A)配列後に余分な配列を持たない“scarless”なmRNA合成用鋳型プラスミドの調製用ベクターTemplate Vector (BspQ I) for T7 mRNA Synthesis(製品コード 6146)もご用意しています。詳細はこちら
  2. ② Takara IVTpro T7 mRNA Synthesis Kit(製品コード 6144):
    T7 promoter配列を含む二本鎖DNAを鋳型として、IVT 反応によりmRNAを合成するためのキットです。IVT反応後に鋳型DNAを消化するためのDNase Iや合成されたmRNAを精製するための塩化リチウム(LiCl)溶液も含まれています。真核生物における効率的なタンパク質への翻訳にはRNAの5’末端にCap構造を必要としますが、本キットではCleanCap Reagent AG(TriLink 社:Code. N-7113-1/5/10)などを用いて、Cap構造を持つmRNAを効率よく調製することができます。また、導入細胞での免疫原性を低減させたい場合は、mRNAの収量を大きく低下させることなく、通常のUTPの代わりにシュードUTP等を使用することもできます。詳しくは、Takara IVTpro T7 mRNA Synthesis Kit(製品コード 6144)の取扱説明書をご参考ください。
    本製品を用いることで、1反応(20 μl反応系)あたり最大200 μg以上のRNA合成が可能です。また、必要量に応じてスケールアップも可能で、10倍スケールの200 μl反応系とした場合でも、mRNA合成収量の直線性(収量の期待値)に問題がないことを確認済みです(説明書もしくはApplication参照)。

なお、Takara IVTpro mRNA Synthesis Systemを用いてmRNAを合成する際には、目的遺伝子(GOI)のIn-Fusionクローニング後、Poly(A)鎖の下流に余分な配列を残さない制限酵素で切断することが重要です。mRNA合成用プラスミドの線状化には、Hind IIIの使用を強く推奨します(取扱説明書およびベクターマップ情報参照)。

用途

  • IVTの鋳型に使用するプラスミドDNAのコンストラクション
  • TriLink社のCleanCap Reagent AGを用いるIVTでのmRNA合成
  • Anti-Reverse Cap Analog (ARCA) などのCapアナログを用いたcapped mRNAの合成
    (※ARCAの使用に際しては本製品とは異なる鋳型配列のデザインが必要になりますので、ご注意ください)
  • Long non-coding RNAの合成
  • guide RNAの合成
  • siRNA前駆体の合成
  • RT-qPCR用RNA標準鋳型の合成
  • 高標識RNAプローブの合成

内容

Cloning Kit for mRNA Template(製品コード 6143)(10反応)
構成品 容量 本数/Kit
1.Linearized Template Vector (50 ng/μl) 10 μl 1
2.FLuc Control Fragment (100 ng/μl)*1、2 10 μl 1
3.5× In-Fusion Snap Assembly Master Mix*3 20 μl 1

Takara IVTpro T7 mRNA Synthesis Kit(製品コード 6144)(20回分、20 μl反応系)
構成品 容量 本数/Kit
1.10× Transcription Buffer 40 μl 1
2.10× ATP 40 μl 1
3.10× CTP 40 μl 1
4.10× GTP 40 μl 1
5.10× UTP 40 μl 1
6.10× Enzyme Mix 40 μl 1
7.Nuclease-Free Water 1 ml 3
8.DNase I 80 μl 1
9.Lithium Chloride Precipitation Solution 600 μl 1
10.Positive Control Template (FLuc) (0.5 µg/µl)*4、5 10 μl 1
*1 In-Fusion配列(15 bp)+FLuc-CDS+In-Fusion配列(15 bp)で構成されるアッセイコントロール用フラグメント(1,683 bp)
配列情報はこちらよりご確認ください。
*2 ヒト細胞での発現にコドン最適化された、ホタル(Photinus pyralis)由来ルシフェラーゼのCDSを含むIn-Fusionクローニング用コントロール断片です。
*3 In-Fusion Snap Assembly Master Mix(製品コード 638943/638944/638947~638949)に含まれているコンポーネントと同じです(volumeは各製品ごとに異なります)。
*4 T7 promoter+5'UTR+FLuc-CDS+3'UTR+Poly(A) で構成される配列を有する線状化プラスミドDNA
配列情報はこちらよりご確認ください。
*5 T7 promoter + 5’UTR + FLuc-CDS + 3’UTR + Poly(A)で構成される配列を有する線状化プラスミドDNAです。

注意事項

  • 本製品はIVT反応によってRNAを合成する試薬です。鋳型となる二本鎖DNAや試薬、反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップなどにRNaseが混入した場合、反応後に得られるRNAの収量が低下したり、RNAが断片化します。反応に使用するチューブ、マイクロピペット用チップは専用のものとし、反応を行うときはディスポーザブル手袋を着用して、RNaseが混入しないように注意してください。
  • 10× Enzyme Mixは、激しい攪拌や混和を避けてご使用ください。
  • Lithium Chloride Precipitation Solutionは使用前に室温で融解してください。融解後、よく混合しても沈殿物が見られる場合、37℃で溶液を温めてください。それでも沈殿物が残る場合は、そのままご使用ください。性能に影響はありません。

保存

-20℃

キット以外に必要な試薬(主なもの)

  • CleanCap Reagent AG(TriLink社)
  • シュードUTP等の修飾ヌクレオチド
  • 制限酵素(Hind IIIなど)

配列情報:FLuc Control Fragment

配列情報(fasta形式):こちらからご確認ください。
Positive Control Template(FLuc)の2,685~4,367(1,683 bp)と同一の配列になります。

ベクター情報:Linearized Template Vector

配列情報(fasta形式):こちらからご確認ください。
Linearized Template Vector(2,921 bp)
マップ情報
NeoR/KanR: 53~847
Ori: 1,172~1,760
CMV enhancer: 1,861~2,240
CMV promoter: 2,241~2,444

T7 promoter sequence: 2,489~2,505
Transcription start sequence (AGG): 2,506~2,508
5’UTR: 2,509~2,559
Upstream In-Fusion region (15 bp): 2,545~2,559

▼In-Fusion cloning site (linearized site): between 2,559 and 2,560

Downstream In-Fusion region (15 bp): 2,560~2,574
3’UTR: 2,560~2,672
Poly(A)105 : 2,673~2,777
Restriction enzyme sites for plasmid linearization: 2,776~2,801
(Hind III, Xho I, Sal I, Avr II, BamH I)
Poly(A) Forward Primer: 2,570~2,589
Poly(A) Reverse Primer: 2,863~2,882


<T7 promoter sequence以降の詳細情報>
横にスクロールできます
詳細情報

ベクター情報:Positive Control Template(FLuc)

配列情報(fasta形式):こちらからご確認ください。
Positive Control Template(FLuc)(4,574 bp)
マップ情報
NeoR/KanR: 193~987
Ori: 1,312~1,900
CMV enhancer: 2,001~2,380
CMV promoter: 2,381~2,584

T7 promoter sequence: 2,629~2,645
Transcription Start Sequence (AGG): 2,646~2,648
5’UTR: 2,649~2,699
FLuc CDS: 2,700~4,352
3’UTR: 4,353~4,465
Poly(A)105 : 4,466~4,570
(FLuc Control Fragment-derived sequence: 2,685~4,367)

▼Linearized site by Hind III (5' overhangs) : 4,569 (4,573)



<T7 promoter sequence以降の詳細情報>
横にスクロールできます
詳細情報
注意事項
  • 本ページの製品はすべて研究用として販売しております。ヒト、動物への医療、臨床診断用には使用しないようご注意ください。また、食品、化粧品、家庭用品等として使用しないでください。
  • タカラバイオの承認を得ずに製品の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造に使用することは禁止されています。
  • タカラバイオ製品に関連するライセンス・パテントについては、ライセンスマークをクリックして内容をご確認ください。
    また、他メーカーの製品に関するライセンス・パテントについては、各メーカーのウェブサイトまたはメーカー発行のカタログ等でご確認ください。
  • ウェブサイトに掲載している会社名および商品名などは、各社の商号、または登録済みもしくは未登録の商標であり、これらは各所有者に帰属します。